日歯連盟 第6回選考委員会開催するも候補者決まらず

 


「該当者なし」との選考委員会の結果を受けて,「最後は1つにまとまってくれると思っていた……」と悔しさを滲ませた堤 直文会長(円内).
 日本歯科医師連盟は7月14日,東京・市ヶ谷の歯科医師会館において記者会見を開催した.懸案事項である次期参院選比例代表候補者について日歯連盟は,選考委員会規程の第8条第2項「会長からの指示に基づき,委員会は委員会の議を経て人材を検索し,その者を特定して立候補を要請し単一候補者を選考することができる」を適用し,堤 直文会長一任によって候補者を選定し,選考委員会に諮ることにしている.
 これに基づき堤会長は,これまでの候補者以外の人も含めて検討した結果,高嶺明彦氏(沖縄県)を候補者として推すことを決めた.しかし,14日に開かれた第6回選考委員会では出席者26名中(1名欠席)信任が17票,不信任が9票と,規定である出席者の2/3(18票)に届かず,「該当者なし」という結果になった.
 これを受けて臨時の理事会が同日開催され,今後の対応が話し合われた.理事会後に開かれた記者会見で堤会長は「想定外.ご理解いただけるものだと思っていたが非常に残念」と,落胆の色を隠せなかった.今後のスケジュールとしては,17日の常任理事会で対応を議論し,31日に評議員会を開催する予定(これは14日に候補者が決定する前提で予定されていたため,31日の開催は流動的).
 また,この「第8条第2項」は繰り返し適用できるため,再び選考委員会を開催することもできるが「今の政局を含めながら考えていかなければならない」(高木幹正理事長)と慎重な対応を望む声もあり,まずは17日の常任理事会で執行部としての考えをまとめたい意向.

 そのほか,記者と以下のような質疑応答が行われた.
Q. 候補者決定が遅れることでの選挙への影響をどう考えているか?
A. 選挙準備期間は長いに越したことはないが,慎重に候補者を考えるべき.だが日本医師会,日本薬剤師会はすでに職域代表が決定しており,候補者決定が遅れることは日歯の外部から見てもよくない(蒲生 洵副会長).


(2009.7.15)


>>> 戻る