6月の日歯定例記者会見より

 


“8020”の実現に向けて,「これからは健康増進だけでなく医療も含めた対策が必要」と述べる大久保満男会長(円内).
 日本歯科医師会は6月25日,東京・市ヶ谷の歯科医師会館において定例記者会見を開催した.冒頭の挨拶に立った大久保満男会長は,6月23日の臨時閣議で決定された『骨太方針2009』で,日歯の要望通り2,200億円の社会保障費削減が撤回されたことを受けて,「大きく評価したい」とした.さらに『経済財政改革の基本方針2009』の中に,医療項目2点に加え歯科の“8020”という文言が入ったことに関しても,「私が3月の『経済危機克服のための有識者会合』で話した『高齢者は健全な消費者になる』という意見が反映されたものと感じる.大変喜ばしい」と述べた.
 また,会見前日に次期参院選比例代表候補者が選出されなかったことに対しては(6月30日HPを参照),「非常に残念.臨時評議員会においての『何が何でも候補者を擁立する』という決定はどこに行ってしまったのか? 組織内部の論理も大事だが,この結果が外部からどう評価されるかも考えなければならない」と遺憾の意を表した.
 その他,「あるべき姿検討会(仮称)」「新型インフルエンザ対策ワーキングチーム」「女性歯科医師の活動に関する検討委員会(仮称)」の設置について,そして「平成21年度都道府県歯科医師会介護保険担当理事(者)連絡協議会(開催:7月29日)」「都道府県歯科医師会広報担当理事連絡協議会(9月2日)」「都道府県歯科医師会レセプトオンライン対策担当理事連絡協議会(9月30日)」の開催などについて,各種報告がなされた.

「口腔管理とインフルエンザ対策の研究会議」を設置
 日歯はこのほど,新型インフルエンザも含めたインフルエンザ対策として「口腔管理とインフルエンザ対策の研究会議」の設置を発表した.これは,インフルエンザと口腔内細菌との関わりについて調査していくもので,今後は日本歯科研究機構の協力のもと,専門家と共にウィルスの研究解明を行っていく予定.

(2009.7.2)


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