日技が第89回代議員会を開催

 


中西茂昭日技会長はあいさつの中で,再選を果たした大久保満男日歯会長に「祝意と敬意を申し上げ,引き続きのご指導をお願いしたい」と述べた.

 日本歯科技工士会は3月20日,東京・市ヶ谷の日本歯科技工士会館において第89回代議員会を開催した.
 冒頭の中西茂昭会長による挨拶では,昨年から開催している日本歯科医師会(大久保満男会長),全国歯科技工士教育協議会(末瀬一彦会長)との協議会について触れ,今後も精力的に開催していきたいとの考えを示した.
 また技工物の海外委託に関する問題では,「無責任な委託や再委託等に厳しく対峙する姿勢で臨み,行政ならびに日歯との連携によって必要な法令改正等を含め,その責務を果たしたい」と述べるとともに,間もなく取りまとめられる厚生労働科学研究事業の「歯科補綴の多国間流通に関する調査研究」の内容を踏まえて対応していくという.

議案審議
 議案審議では平成21年度事業計画承認の件を含む4議案すべてが可決されたが,第3号議案「平成21年度都道府県技組織拡充対策費支給に伴う入会金積立金会計取り崩しの件」(入会促進を図るため組織拡充対策費として入会金積立金会計から1,000万円を取り崩す)では,代議員から「(会費が免除される)終身会員が今後さらに増えることで収入がどんどん減る.これに代わる若い会員が増えるとは思えない」「次年度以降も1,000万円ずつ取り崩すことになるのか」といった意見が出たが,「次年度の実績をみて判断したい」(中西会長)と答弁し,賛成多数により可決された.

質問・要望事項――技工物の海外委託に関する問題に質問が集中
 代議員から30にのぼる質問・要望事項が挙げられたが,特に技工物の海外委託に関する質問が多かった.執行部は「日歯と連携しながら対応していきたい」(古橋博美常務理事)と答弁し,日歯と協調して問題解決を図っていきたいとの意向を強調した.
(2009.3.26)


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