2月の日歯連盟定例記者会見より

 


永山一行会長(円内)は,「選挙に関しては,全国の会員が一致団結し考えていかなくてはならない」と強く語った.

 日本歯科医師連盟は2月20日,東京・市ヶ谷の歯科医師会館において定例記者会見を開催した.冒頭の挨拶で永山一行連盟会長は,GDPが過去最悪のマイナス成長に転じつつあることに触れ,このことが平成22年の診療報酬改定にどのような影響を及ぼすのか,今後の動向への不安を吐露した.さらに,先日の中川昭一前財務大臣辞任の件についても,「自民党を支持する日歯連盟としては非常に残念に思う.しかし,一方では歯科医療に理解を示す議員が増えていることも事実なので,今後も変わらず支えていきたい」と述べた.

次期参院選比例代表候補者の選考結果
 永山会長に一任されていた次期参院選比例代表候補者について,永山会長は検討の結果,島村 大氏(神奈川県)を候補者として推薦したが,2月19日に開かれた選考委員会では28人中,賛成16人,適任でない11人,白票1人で3分の2の信任が得られず,事実上否認となった.今後,3月19日に開かれる評議員会でも対応策を協議するが,その後の方針については執行部で対応していく.それにしても,現執行部の任期である3月末までに結論が出るとは考えにくく,実質的には次期執行部に委ねられることになりそうだ.また,時間的な問題以外にも適任の候補者が現れるのか,現れたとしても選挙で勝てるかなど課題も山積し,候補者決定までは困難な状態となることが予想される.

市川市が歯科における取り組みついてパンフレットを作成
 このたび千葉県市川市は,『自治体における歯科の位置づけ』と題し,歯科活動の取り組みについて紹介したパンフレットを作成した.これによると,市川市では年度内に20歳になる市民を対象に歯科健康診査を無料で実施したり,要在宅介護者に対して入れ歯や歯の応急処置をするなどの取り組みを行っている.また,小児生活習慣病を予防する目的で,平成17年度より小学校5年生および中学校1年生の希望者を対象に身体測定や血液検査,食事調査も行っており,その受診率,受診件数は年々増加している.
 今後,このような取り組みが近隣市域へと広がり,将来的には全国に派生していくことを期待したい.

(2009.2.26)


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