12月の日歯連盟定例記者会見より

 


次期参院選比例代表候補者について永山一行会長(円内)は「勝てる候補者を選びたい」と述べ,1月には候補者を絞り込みたい考えを示した.

 日本歯科医師連盟は12月19日,東京・市ヶ谷の歯科医師会館において定例記者会見を開催した.冒頭の挨拶で永山一行会長は,政府が2,200億円の社会保障費抑制策の見直しに入っていることについて,「麻生総理になって小泉政策からの脱却がなされていることは評価できる」と述べた.また,社会保障の安定財源として「国民に納得してもらえるような形で消費税アップが必要ではないか」との考えを示した.

次期参議院選挙候補者 2月には選考委へ提示
 次期参院選比例代表候補者の選出について永山会長は「来年1月中に決定したい」と述べ,2月中旬には選考委員会に提示し,3月の評議員会で評議員の承認を求めたい考えを示した.

民主党の勉強会に日歯連盟が参加
 12月16日,民主党歯科医療議員連盟(会長:小沢鋭仁衆議院議員)による日歯連盟へのヒアリングが行われた.これには日歯連盟から渡邉敏弘理事長と村田憙信副理事長が出席し,自民党と進めている口腔保健法の状況,需給問題,レセプトオンライン化などの説明のほか,次期診療報酬改定に向けても理解を求めた.民主党の議連に日歯連盟が参加するのは,これはが初めて.
 これについて一部の一般マスコミから,日歯連盟の“支持政党に関する考え方が変わった”などといった報道がなされたが,永山会長は「これまでの与党支持の基本姿勢および考え方に一切の変更はない」と反論した.また12月17日付で,各都道府県歯科医師連盟宛に「『民主党と日歯連が協議」との一部報道について」と題した文書を送付し,「今回,民主党の歯科医療議員連盟より,勉強会を開催し歯科の現状,課題等について勉強したい旨の申し入れがあった」「日歯連盟としての政党支持については,与党支持であることを説明した上で出席し,勉強会の冒頭でもそのことを明言している」などを説明している.

 そのほか,記者と以下のような質疑応答が行われた.
Q. 民主党の勉強会ではどのような議論があったのか?
A. 口腔保健法の中身については議論していないが,自民党と作成しているところなので協力を求めた.また,歯科が健康にどのように貢献できるか,歯科医療費が10年前と比べて増えていないといった説明をした.口腔保健法について民主党からは,「自民党から要請があれば協力する準備はある」などと言われた.




(2008.12.24)


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