本年9月末における歯科診療所数は68,076施設に
――前月比で1施設減少,前年同期比では269施設の増加

 
 厚生労働省から毎月公表されている「医療施設動態調査」によると,平成20年9月末における歯科診療所数は全国で68,076施設で,前月比で1施設減少,前年同期比では269施設増加した.
■前年同期比では三大都市で増加が続く
 都道府県ごとの歯科診療所数の推移を下表に示すが,本年8月末からの1カ月間で増加数が最も多かったのは埼玉の8施設であり,以下,大阪6,愛知,山口各4などで施設数が増加している.一方,減少した施設が多かったのは東京9,宮城6であった.平成19年9月末からの1年間では,大阪の62施設をはじめ,埼玉44,東京35,愛知33などが施設増加数の多い都県である.なお,有床歯科診療所の全病床数は174床で前月と変わらないが,前年同期比では9床の増加となっている.
 参考までに医科の医療機関数をみると,平成20年9月末における病院数は8,795施設(前月比−3施設・前年同期比−67施設),一般診療所数は99,578施設(同+19施設・同+32施設),さらに一般診療所のうち,有床の診療所数は11,738施設(同−52施設・同−669施設),無床の診療所数は87,840施設(同+71施設・同+701施設)である.
■歯科医院の開設者は「個人」が減少し,「医療法人」が増加
 また,同省から先頃公表された「平成19年医療施設調査の概況」によると,同年10月1日現在の歯科診療所数は67,798施設(前年同期比で+406施設)であり,その内訳を開設者別に見ると,「個人」57,220施設(同−146施設),「医療法人」9,922施設(同+549施設),「公的医療機関(都道府県・市町村,日赤,済生会など)」289施設(同−1施設),「社会保険関係団体(全国社会保険協会連合会)」12施設(同,増減なし),「国」5施設(同,増減なし),「その他(公益法人,学校法人など)」350施設(同+4施設),となっている.また,人口10万対の歯科診療所数は53.1施設(18年は52.7施設,昭和59年は36.5施設)で,1歯科医院当たりの人口に換算すると1,883.2人となる.


(2008.12.24)
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