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挨拶を述べる永山会長. |
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日本歯科医師連盟は4月18日,東京・市ヶ谷の新歯科医師会館において4月から始まる平成20年度の最初となる定例記者会見を開催した.会見では,デンタルミーティングへの助成金,次期参議院比例代表選挙などについて説明がなされた.
会長挨拶 永山一行会長は,この2年間を振り返り「職域代表を参議院に送り込むことができた.さらに,診療報酬をプラス改定にもっていくところまで,役目を果たすことができた」との成果を述べる一方,社会保障費に対するマイナスシーリング2,200億円が医療費への対応を図る上で大きな問題として立ちはだかっているとの認識を示し,ロビー活動を通して「何とかこれを打破したい」との考えを明らかにした.
デンタルミーティング 日歯連盟は理事会において,各都道府県歯連盟が行うデンタルミーティングに助成金を出す方針を決定した.これは,歯科に理解のある推薦国会議員と各都道府県歯連盟が連携し,各地区でミーティングを開き,それに対して日歯連盟が資金的に支援するものだが,各都道府県歯連盟へ一律に支援するだけでなく,会員数や推薦国会議員数に鑑みて助成金の上乗せや役員の派遣なども行う.
次期参議院比例代表選挙 3月に開かれた第102回評議員会で職域代表を送ることが決まったが,9月19日の第103回評議員会で候補者の承認を得るため,それに向けて候補者選定の日程が組まれる.まず4月18日に,選考委員会委員の推薦依頼文を各ブロックに送付した(各当番県がとりまとめを行う).選考委員数は「各ブロックごとに3,000名に1名」の規定があるため,全国から23名が選出され,それに執行部5名(会長を除く)を加えて合計28名で委員会を構成することになる. 9月の第103回評議員会までのタイムスケジュール(執行部の案)は,以下の通りである.
5月22日 選考委員の推薦を締め切る.
5月29日 第1回選考委員会:正・副委員長,候補者の公募方法等を決定.
6月30日 公募締め切り
7月10日 第2回選考委員会
7月31日 第3回選考委員会
8月21日 第4回選考委員会:候補者を決定して会長に答申する.
9月19日 第103回評議員会
なお,執行部の選考委員については,会長一任.
そのほか,記者と以下のような質疑応答が行われた. Q.後期高齢者について保険料の天引きなど,いろいろと問題が挙がっているが,日歯連盟としてどう考えるか? A.2006年に強行採決で可決したが,ここへきて矛盾点が出てきた.後期高齢者に対する厚労省の対応が非常に遅かったことはたしかである.なぜ,これほど遅くなったのか.訪問診療の手続きや設置基準など,まだハッキリしていないことが多くある.患者さんにとって今回の制度は,必ずしもプラスの部分が多くない.医療担当者として看過できないテーマであると認識しており,検討すべき内容だと思う.日歯連盟としては,制度改善のためにロビー活動を行っていく.
Q.75 歳の患者の場合,混乱は生じないと考えているか?
A.受診を控えるような可能性はあるだろう.
また,70 〜 74 歳の人は現在1割負担であるが1年後は2割負担になる.医師会等では,“70 〜 74 歳は1割負担を継続” という運動をしており,日歯連盟としてもそういった運動も検討していかなければならない,と考えている. |
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