平成20年度の診療報酬 決まる

 
 4月から改定される新しい社会保険診療報酬が2月13日開催の中医協総会において合意をみ,直ちに厚生労働大臣に答申された.また,答申に当たって以下の意見が示された.なお,今回の改定は改定率で−0.82%,診療報酬(本体)は+0.38%,薬価等は−1.2%である.歯科の改定主要項目については「意見」の次に資料を示す.

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平成20年度診療報酬改定に当たって中医協の意見

初・再診料,外来管理加算,入院基本料等の基本診療料については,水準を含め,その在り方について検討を行い,その結果を今後の診療報酬改定に反映させること.
2 後期高齢者診療料等後期高齢者診療報酬体系の創設に伴い創設された診療報酬項目については,高齢者の心身の特性に応じた医療提供に資するものとなっているかという観点から,実施後の状況について検証を行うこと.
3 平成20年度改定において「緊急課題」として診療報酬上の対策を講じた病院勤務医支援について,実際に病院勤務の負担軽減につながったかどうか検証を行うこと.
4 診療報酬体系の簡素・合理化について引き続き取り組むとともに,個々の診療報酬項目の名称について国民に分かりやすいものになるよう検討を行うこと.
5 診療報酬における包括化やIT化の進展等の状況変化を踏まえて,診療報酬の請求方法や,指導・監査等 適切な事後チェックに資するための検討を行うこと.
6 医療保険と介護保険のサービスが切れ目無く提供されるよう,引き続き検討を行うこと.
7 平成20年度診療報酬改定の実施後においては,特に以下の項目について調査・検証を行うこととすること.また,平成18年度診療報酬改定に係る答申における指摘項目のうち,今回の診療報酬改定において未措置のものについても,引き続き調査・検証を行うこと.
(1) 明細書発行の一部義務化の実施状況
(2) 亜急性期入院医療管理料,回復期リハビリテーション病棟入院料の見直しによる医療機能の分化・連携に与えた影響
(3) 回復期リハビリテーション病棟入院料において導入された「質の評価」の効果
(4) 歯科外来診療報酬環境体制加算の創設による効果(編集部注,資料88頁)
8 処方せん様式の変更や,調剤基本料における後発医薬品調剤率要件等今回改定において講じられた後発医薬品の使用促進策について,改定後における処方・調剤の状況について検証を行うこと.



(2008.02.13)
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