10月の日歯連盟定例記者会見より

 


次期診療報酬改定のプラス改定について「何としても実現したい」との意気込みを見せる永山一行会長(円内).

  日本歯科医師連盟は10月19日,東京・市ヶ谷の新歯科医師会館において定例記者会見を開催した.永山一行会長は挨拶のなかで,「石井みどり先生が当選したことで,ロビー活動がやりやすくなった」と述べ,次期診療報酬改定のプラス改定を目指して,議員への働きかけをますます強めていきたい意向を示した.

国民歯科医療を守る総決起大会を開催
 日歯連盟は11月14日,国民歯科医療を守る総決起大会を新歯科医師会館において13時から開催する(日歯共催).これは,(1)国民のための良質で安全・安心の歯科医療を守る,(2)適正な診療報酬の改定を目指す,をスローガンにして開催するもので,都道府県歯連盟の会長・理事長,都道府県歯の会長,日歯連盟と日歯の各役員が参加する.ここでは,総決起大会名義で“決議文”を採択すると同時に“要望書”を取りまとめる予定.そして,各都道府県の代表者は議員会館へ移動し,推薦議員に対して陳情する.
 また,16時からは場所をホテルニューオータニに移し,国民歯科医療問題議員懇談会を開催し,喫緊の課題である診療報酬のプラス改定を推薦議員に強く陳情し,近々実施が予測される衆議院選挙に向けての歯科界の支援姿勢を示す.これには,都道府県歯連盟の推薦議員約300名のほか,自民党の有力議員にも参加を呼びかけているという.

次回参議院選挙 職域代表擁立へ
 永山会長は挨拶のなかで,「3年後の(参議院)選挙も擁立することを前提にして,どう(候補者を)選ぶか考えていきたい」と述べ,3年後の参議院選挙に職域代表を擁立する考えであることを明かした.この件については,まだ理事会で決議されていないが,おおむねの了承は得られているという.今後の予定としては,来年3月の評議員会に擁立の可否を問い,認められれば候補者を募集し,選考委員会に諮る.そして来年9月の評議員会で立候補者決定という流れが一番早いスケジュールとなる.
 また執行部では,選考委員会の規定について「不備が見られる点がある」(渡邉敏弘理事長)ことから,委員会の構成などを含めて議論していきたい意向を示した.


(2007.10.23)
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