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「歯科界の抱えている問題を国政の場で取り組みたい」と抱負を語る石井みどり候補（円内）．出陣式の最後は，参加者全員による「ガンバローコール」で締めくくられた． |
７月12日に第21回参議院選挙が公示された．これを受けて，比例区に自民党から立候補した石井みどり候補は東京・市ヶ谷の新歯科医師会館で，同じく中西しげあき候補は東京・新宿区の日本歯科技工士会館で，それぞれ出陣式を行い，本格的な選挙戦へと突入した．
石井みどり候補出陣式
新歯科医師会館の大会議室で行われた石井みどり候補の出陣式では，まず神事が執り行われた後，永山一行日歯連盟会長が挨拶をした．そのなかで永山会長は「絶対に勝たなければならない選挙」であることを強調，年金問題などによって自民党への逆風は強いが怯むことなく戦っていきたい，と力強く語った．
続いて，大久保満男日歯会長は「歯科医療は国の政策として行われており，政治抜きで前に進むことはできない」と歯科医療における政治力の必要性を訴えた．また，自由民主党を代表して挨拶をした鴨下一郎自民党組織本部団体総局長は，医療界全体が歳出削減という流れのなかで厳しい状況にあることを解説し，それを打開するために「ぜひ石井候補にバッジを付けてもらいたい」とエールを送った．
続いて現在の職域代表である中原 爽参議院議員は，歯科医師過剰はデメリットな問題が多いが，選挙においてはメリットになるとし，ひとりでも多くの投票を呼びかけた．そして，３年前の参議院選挙で組織代表を擁立できなかったことに触れ，参議院は３年ごとに半分が改選されるので「３年後にもう１人送り込まなければならないことを，組織は考えなければならない」との提言を述べた．
そのほか，友好支援団体代表として菅野壽美日本歯科衛生士連盟会長の挨拶や激励電報が披露され，石井みどり候補を励ますメッセージが数多く寄せられた．
そして最後に，石井みどり候補が「歯科界の未来のために，どうしても勝たなければならない」と決意表明し，（投開票日の）29日には勝利の勝ちどきをあげましょうと呼びかけ，その後，すぐに選挙カーに乗り込み遊説へと出発した．
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| 左から，永山一行日歯連盟会長，大久保満男日歯会長，鴨下一郎自民党組織本部団体総局長，中原 爽参議院議員．それぞれ石井みどり候補への支持を訴えた． |
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「医療専門職の声を届けて新しい医療体制を構築したい」と街頭演説をする中西しげあき候補（円内）．会場は，全国の歯科技工士，放射線技師，作業療法士などにより，熱気に包まれていた． |
中西しげあき候補出陣式
二度目の出馬となる中西しげあき候補は，日本歯科技工士会館で出陣式を開催した．これには全国の歯科技工士だけでなく，「21世紀の医療と福祉を支える会」（熊谷和正会長）を日技とともに組織する日本放射線技師会や日本作業療法士協会の関係者も参加した．
まず，中西しげあき躍進の会会長である斎木好太郎氏が挨拶し，「前回とは比べものにならないほどの成果をあげている」としたが，「当選までは，もう一歩」と現状を分析．今後はローラー作戦，電話攻勢を徹底したいとした．日本放射線技師連盟選挙本部長の村田豊松氏は，「（医師や歯科医師など）メジャーな職種に蹂躙されてはたまったものではない」と述べ，放射線技師や作業療法士には今一歩，選挙への意気込みが浸透していない状況だが，積極的に働きかけて少しでも多くの協力を求めたいとした．そして，日本作業療法士協会会長の杉原素子氏は，国民のニーズとかけ離れた施策の多い医療界を変えるために「絶対に当選してもらわなければ困る」と強い口調で訴え，（日本作業療法士協会の）３万数千人の会員に働きかけを行っていきたいとした．そのほか，大阪府技青年会部長清水氏，北海道技工士会の高橋氏などの若手からの応援メッセージや，自民党国会議員などからの電報が披露された．
最後に決意表明をした中西しげあき候補は，「身が引き締まる思い」との心境を語り，「医療専門職の現場の声を国政に伝えたい」と訴え，いびつな日本の医療現場に真のチーム医療を構築したいとの考えを述べた．同候補は，出陣式後にJR市ヶ谷駅に出向き，早速街頭演説を行い支持を訴えた．
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