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「これから7月までが勝負」と,選挙への意気込みを新たにする永山一行日歯連盟会長.
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日本歯科医師連盟は1月19日,東京・市ヶ谷の新歯科医師会館において本年最初の定例記者会見を開催した.冒頭挨拶に立った永山一行会長は,今年は選挙の年にあたることから,「なんとしても高位で当選できるよう努力する」と意気込みを見せた.
また,そのほか以下のような報告がなされた.
診療報酬改定 4項目について改善要望へ
日歯連盟は理事会において,昨年の診療報酬改定の中で算定要件の改善や撤廃を要望する4項目(案)を決めた.その中身は,(1)医学管理等における文書提供の増加・義務化,(2)歯周治療の管理,(3)保険給付外の補綴物再装着・修理の給付除外,(4)医療費の内容のわかる領収証,となっている.今後,日歯と項目について相談し,ロビー活動を展開していく方針.また,大曽根正史副会長は「4項目しかないのではなく,議員が読みやすいように多くの中から4つにしぼった」ことを強調し,このほかにも改善を要望する意見が多数あることを示唆した.
同窓会・校友会会長,全国郡市区連盟支部会長に石井みどり支持を働きかけ
日歯連盟は,今年7月に迫った参議院選挙に対して,各方面へ石井みどり氏の支持を訴える.まず1月30日には,各歯科大学や歯学部の同窓会・校友会会長に対して働きかけを行い,教員や20歳以上の学生などを含めての支持を狙う.また,5月30日には全国郡市区連盟支部の代表者を集め,連盟活動や平成20年の診療報酬改定への意見や要望を聞くと同時に,石井選挙に向けて会員の士気を鼓舞したい考え.
日歯連盟内部に「調査研究部門」を設立へ
日歯連盟は,来年度予算案ならびに事業計画の中で「調査研究部門」を設立することを決めた.これは,日歯の「研究機関」とリンクするもので,研究内容や結果について双方で連携していく.同部門の人選は永山会長一任となっており,日歯連盟内部の人材を中心に構成する予定.
また,日歯の「研究機関」に対して連盟は6,000万円の予算を拠出する予定であったが,日歯の内部に設立する方針となり費用が当初より削減されるため,2,000万円減額して4,000万円の予算を組む予定.
日本歯科医師議員連盟(仮称)の設立を検討
昨年8月31日に,連盟会員の中で地方自治体首長や各議会の議員に就いている会員による懇談会(29名が出席)が開催され,日本歯科医師議員連盟(仮称)の設立について議論がなされた.その実現に向けて2月1日に再度,地方自治体首長・議員による意見交換の場を持つ.
そのほか,記者と以下のような質疑応答が行われた(回答はすべて永山会長).
Q. |
要望する4項目について,実現の見込みは?
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A. |
19日に川崎二郎前厚労大臣が,新歯科医師会館に訪れ懇談した.その際に「一度,中医協で決まったことは簡単には変えられない」と言われており,厳しいことはわかっている.しかし,要望しなければ「これで良い」と思われてしまう.お願いすることで平成20年の診療報酬改定にもつながると思う.
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Q. |
石井選挙の手応えは? |
A. |
全国各地に行くと,石井みどり氏の考えを理解してもらっているように感じる.しかし,地域により温度差があり,一般会員までには浸透しきれていない.2月13日に第1回の支持者名簿が出てくるので,それを精査して,必要なところにはテコ入れを行っていきたい.
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(2007.01.25)
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