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時見会長・永井会長揃っての開会挨拶.
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ロビーの展示には,患者の立場では歯科医院でゆっくり見ることが少ない石膏模型・技工物やプロフェッショナルケア用品が並び,参加者の興味を惹いていた.
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大阪府歯科技工士会(時見高志会長)の創立55周年,および大阪府歯科衛生士会(永井るみこ会長)の社団法人設立30周年を記念して,両会の主催による市民公開講座「デンタルフェスタ2010」が去る11月28日(日),大阪市中央区・エル大阪内のエルシアターにおいて多くの市民を集めて開催された.
プログラムは“食と笑いで健康長寿”のテーマのもと,2題の講演のほか「日常の業務で患者とふれあう機会の少ない歯科技工士」と「最前線で患者と向き合う歯科衛生士」の両者がどのように口腔の健康に寄与しているかをわかりやすくアピールする歯科補綴物展示や口腔ケアグッズの展示・説明などで構成され,講演には手話通訳も用意されるなど,より幅広い市民を対象とする配慮も行き届いていた.
第1部の講演「唾液って素晴らしい――今日から改善 お口のかわき――」(大阪大学大学院歯学研究科/顎口腔機能治療学分野・阪井丘芳教授)では,近年臨床現場でも問題意識が高まっているドライマウスに関連して,唾液の重要性から自宅でもできる乾燥ケア・マッサージ法などが紹介された.専門的な内容も含まれたが,ユニークな動画を交えるなど会場を惹きつけるプレゼンテーションで,確実に参加者の口腔ケア意識を刺激したに違いない. 一転,第2部の講演は「よしもと新喜劇の笑いの歴史――新喜劇をより楽しむ方法――」と題して同新喜劇の看板俳優・池乃めだか氏(身長148cm)が担当し,自らの半生や身近な芸人の裏話などで盛り上げた.一見息抜きのための講演のようではあるが,「“笑い”は人を傷つけないことが大事」という笑いのプロから出た言葉は,テーマである“食と笑いで健康長寿”の笑いの部分の秘訣として印象的であった.
参加した市民にとっては「口腔機能」と「笑い」双方への理解を深めた1日となったであろう.
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