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会場の様子.総合討論では自身の疑問や悩みをストレートに伝えようと,挙手が後を絶たなかった.(毎日新聞社提供)
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大阪大学大学院歯学研究科(大阪府吹田市.米田俊之研究科長)による恒例の「市民フォーラム」が去る10月30日(土),大阪市北区のオーバルホールにおいて,多くの市民を集めて盛大に開催された(共催・後援:毎日新聞社,吹田市教育委員会など).
今回は「インプラントを正しく知ろう」というテーマで市民にも身近な治療となりつつあるインプラントが取り上げられ,前田芳信先生(歯科補綴学第二教室 教授),中野 環先生(歯科補綴学第1教室 助教),太田嘉幸先生(口腔外科学第二教室 助教),森川友貴先生(医学部附属病院歯科治療室 歯科衛生士),上田幹子先生(歯学部附属病院薬剤部 部長)という多彩な演者から,各分野の視点でわかりやすく注意点などが解説された.また総合討論時の質疑応答では参加者が直面している口腔内の問題や疑問が会場から次々に投げかけられた.
インプラントについては,一般市民に届く雑多な情報にはネガティブな面のみが強調されたものも含まれるなど知識の混乱が懸念される中,正しい情報を幅広く伝えようとする同学の取り組みは非常に意義のあるものといえる.また,高度な内容も大阪ならではのジョークを交えて親しみやすくするなど演出の工夫も凝らされており,今回は満席となる約480人と,回を重ねるごとに増え続けているという参加者数がその成果を物語っているようであった.
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