|
 |
|
口腔がん撲滅運動のシンボルである「レッド&ホワイトリボン」.東京都玉川歯科医師会では,ポスターやチラシ・バッジのほか,このたび同デザインを基にしたマグネットが作成された.これらは全国の各歯科医師会に配布されており,口腔がん検診の普及を図っている.
|
2008年11月15日に開催された第21回日本歯科医学会総会の口腔がん検診の普及をテーマとしたシンポジウムにおいて,浅野紀元東京都歯科医師会会長(当時は東京都玉川歯科医師会会長)が東京都で実施している口腔がん撲滅運動とその運動のシンボルマークである「レッド&ホワイトリボン」を紹介し,会場内で賛同が得られたことを記念して,玉川歯科医師会は昨年から11月15日を「口腔がん検診の日」に制定した.
口腔がんによる死亡者数は,近年,増加傾向にあるという.また,5年生存率は末期症状の場合30%以下であるのに対して,早期に発見・治療を受けた場合には85〜90%と非常に高くなることから,定期的な検診による早期発見が望まれるところである.しかしながら,がん全体に占める口腔がんの割合が4〜5%であることや,全国的には組織的な検診が実施されていないことからも国民の関心の高まりは見込めず,口腔がんに関する啓発は十分に普及していないのが現状である.
同歯科医師会では,2002年から独自事業として「口腔ガン撲滅キャンペーン」を行っており,地域住民にポスターやチラシなどによる口腔がんの啓発・注意喚起を行うとともに,会員が各診療所で随時受け付ける「口腔がん検診」を実施.同事業の成果として,2010年3月までの検診数908例中,口腔がんおよび経過観察が必要な病変26例の早期発見・治療を達成した.
|
|
|
|