今年も大盛況“いい歯いきいき上野動物園行事”――かむことは健康の源

 
 


(左上)主催者を代表して挨拶する浅野紀元東京都歯科医師会会長.
(右上)おなじみとなった“ミッフィー”のステージショーでは,歯みがきを楽しく習慣づけられるように,歌と振り付けを交えた「歯みがき体操」が行われた.終日好天に恵まれ,午前・午後の両ステージともに盛況であった.
(左下)園内数カ所において行われた「お口の健康巡回教室」では,来園者が足を止め,熱心に聞き入っていた.
6月6日,東京都歯科医師会(浅野紀元会長)主催による「歯の衛生週間」恒例の標記行事が,初夏の汗ばむ陽気のなか,賑々しく開催された(協力:東京都台東区歯科医師会,東京都台東区浅草歯科医師会,東京都歯科衛生士会,東京都歯科技工士会).
 会場内では,毎年,家族連れに人気を博しているステージショーが午前と午後に行われたほか,「ガムでかむ能力の測定と歯科相談」「お口の中のバイ菌をみてみよう」といったブースや,東京都歯科技工士会による「入れ歯の作り方コーナー」,さらには動物の頭蓋骨を展示した「動物クイズコーナー」などが設けられ,咀嚼機能や口腔内環境,さらには歯科技工物についてわかりやすく解説がなされたが,どこも来場者でいっぱいであった.また会場外の園内各所においても,歯科衛生士専門学校生による「お口の健康巡回教室」が行われたり,特徴的な歯を持つ動物のスタンプラリーが設置されるなど,歯への興味を深める行事が盛りだくさん進められた.
 午後に行われた小宮輝之園長による挨拶では,かつてイベントの1つとして,同園で飼われていたロバに入れ歯が作製され,それを装着したロバが大変元気になったことや,動物の分類が歯数によってなされることなどが話された.来場者は,歯は人間のみならず動物たちにとっても大切な存在であることを知る機会となったが,今年で44年目となる本行事は,上野動物園にすっかり根付いた一大イベントであるようだ.

(2010.06.21)

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