日歯連盟が第110回評議員会を開催

 
 


「これまで自民党を中心に行われていた『デンタルミーティング』を民主党議員に向けても開催したい」と挨拶する堤 直文会長(円内左).円内右は来賓として挨拶した西村まさみ次期参院選候補.そのほか,水野智彦衆院議員(千葉),川口 浩衆院議員(茨城)の2議員から国会報告が行われた.
日本歯科医師連盟は3月19日,東京・市ヶ谷の歯科医師会館において第110回評議員会を開催した.来賓の大久保満男日歯会長に続き挨拶に立った堤 直文会長は,民主党の歯科医療議員連盟が『監査・指導についてのWG』や『共済事業部門についてのWG』などを設置していることに関して,「われわれの現状について説明したい」と,積極的に意見を伝えていく意向を示した.その後,日歯連盟からの支援が決定した西村まさみ参院選候補が挨拶を行い,「与党・野党ではなく『歯科医療党』という思いで参院選を戦って参りたい」との決意を述べた.
 続いて会務報告,時局報告,会計報告,監査報告の順に各種報告がなされた後,議案審議に入った.平成22年度事業計画,同年度一般会計収支予算についてなど,計8議案が上程されたが,執行部提案どおりすべて可決された.

 なお,会務運営関連事項,議事関連事項,協議関連事項への事前質問の一覧は下記のとおり.
○事前質問一覧
〔会務運営関連事項〕
 ・子ども医療費窓口自己負担分について
〔議事運営関連事項〕
 ・平成22年度一般会計収支予算について
〔協議関連事項〕
 ・参議院比例区候補者の支援内容について
 協議では第22回参議院議員選挙の対応に関する要望・質問が多かったが,関連質問に対する答弁も含め,以下に概要を紹介する.

子ども医療費窓口自己負担分について(福井県/山本有一郎議員)
 福井県では,3歳未満または3人以上の子どもがいる世帯で小学校就学前までの子どもを窓口での自己負担分が2カ月後に受診者に償還される方式をとっているが,事務手続き上困難をきわめている.一方で,窓口負担を無料にする場合は国から市町村への国保補助金が減額されるが,受診者・保護者の利便性のために日歯連盟による政治的対応はできないか?
高木幹正理事長:政権与党や職域代表である石井みどり参院議員などとともに,要望に向けて検討したい.

平成22年度一般会計収支予算について(新潟県/山下 智議員)
 政権交代による中央と地方の“ねじれ現象”によって,両党への対応の仕方などを見直す時期に来ていると思われるが,平成22年度事業計画や予算案でそういった姿勢は十分に配慮,反映されているのか? また,調査研究費や寄付項目の減額の理由と内容の詳細は?
村田憙信副理事長:会長指示のもと,現在全面的な見直しを図っている.また,寄付項目の減額については,各政党・会派に関しては久しく凍結しており,個人への寄付に関しては昨年夏から検討がなされ減額に至ったが,詳細については申し上げられない.

参議院比例区候補者の支援内容について(山梨県/内藤敏雄議員)
 職域代表候補の選挙活動との違いは? 今回は各都道府県歯連盟に温度差が感じられるが,執行部の考えは?
高木幹正理事長:4月2日に会長・理事長・事務局長・広報担当らによる会議をした上で具体的な内容を発表する予定であるが,候補者の支援に関しては当議決機関において決定したことであり,全会員に支援していただきたい.なお,後援会の立ち上げに関しては,各都道府県歯連盟の意思を尊重する.
堤 直文会長:各都道府県歯連盟ともに“ねじれ現象”の影響はあると思うが,会員の中から「われわれの代弁者として立候補する」という認識で西村まさみ候補の支援をお願いしたい.

 また評議員会後の記者会見では,同日行われた日本歯科技工士連盟評議員会においても西村まさみ候補の推薦が決定したことが蒲生 洵副会長から報告された.

(2010.03.30)

>>> 戻る