|
 |
|
一般誌による「インプラント使い回し」の報道を受けて,愛知県歯会長でもある宮村一弘日歯副会長(円内)は,「大変お騒がせして申しわけない」と陳謝した. |
日本歯科医師会は1月21日,東京・市ヶ谷の歯科医師会館において定例記者会見を開催した.冒頭の挨拶で大久保満男会長は,平成22年度の診療報酬改定について「歯科は2.09%アップと決まったが,具体的な内容については現在,厚生労働省と詰めているところである.しかしやり残したことが山積しており,今後も歯科界の主張を続けたい」と述べた.また,今回の記者会見では,日歯が(株)NTTデータと共同で開発の準備を進めてきたレセコン「レセック」の運用開始について,そして過日一般誌で取り上げられた愛知県内の歯科医師による「インプラント使い回し」の報道に関する話題を中心に,以下のような報告がなされた.
「レセック」2月1日より運用開始
日歯が(株)NTTデータと共同で開発を行っているレセコン「レセック」に関して,1月22日から受付開始,2月1日からサービスが開始されることとなった.運用開始が当初予定していた1月4日より遅延したのは,11月25日付けでレセプトオンライン請求に関する省令改正がなされたことが影響していたが,ようやく契約が締結した.
「インプラントの使い回し」の報道について
一般誌等により,愛知県内の歯科医院で「インプラントの使い回し」との報道がなされたことについて,日歯は「今回取りざたされている問題は医療人として論外の行為であり,事実ならば,たとえ一人でもそのような歯科医師がいることを真摯に受け止め,誠に遺憾に思う」との見解を示した.
問題とされている歯科医院の院長は,今回の報道以前にも患者からのクレームが多数寄せられたり,過去に業務停止1カ月の行政処分を受けたりしていた.そのため,愛知県歯では裁定委員会において調査・審議を進めていたが,その矢先にマスコミで「インプラントの使い回し」に関する報道がなされたという.宮村一弘愛知県歯会長は,「捜査権はないが,豊橋市歯や患者などの証言をもとに事実関係を調査したい」と今後の対応を述べた.
|
|
|
|