次期参院選,職域代表候補者は擁立せず

 


業界誌や一般紙など多くの記者から注目を集める中,「次期参院選における職域代表は擁立しない」と発言する堤 直文会長.
 日本歯科医師連盟は10月23日,東京・市ヶ谷の歯科医師会館において理事会(第11回)終了後の定例記者会見を開催した.執行部からは,去就を決めかねていた次期参院選候補者擁立の有無について,当日の理事会で「職域代表候補者を出馬させない」という決定がなされた旨が発表された.新しい政党を立ち上げることや無所属からの立候補は実質不可能であるため,民主党から職域代表を出馬させることも一考されたが,同党のマニフェストがまだ明確でないことなどから反対意見もあり,現時点で1つの党を支持するには早いという結論に至った.この結果を受け,高嶺明彦氏の次期参院選における出馬は白紙に戻り,後援会も解散となる.今後は,11月20日に臨時評議員会を開き,連盟としての決定を図る予定.また,次期参院選において「各党の立候補者の中から誰を推薦するか」についてはまだ決めていないが,これについても評議員会で協議し見解を示すとした.そして,都道府県単位で行われる選挙区については,地方の意見を尊重するとしたが,現在,中央と地方間で生じている“ねじれ現象”の対応についても評議員会で話し合って対処していく模様.

 その他,理事会前日の22日に執行部の幹部が民主党議員4名(島田智哉子,大久保潔重,川口 浩,水野智彦)と勉強会を開き,レセプトオンライン化の問題などについて議論したことが発表された.この勉強会は日歯としての政策提言の場ともなることから,今後も時局問題を取り上げ毎月1回は開いていくという.



(2009.10.28)

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