次期参院選への最終対応は10月の日歯連盟理事会で決定

 


「中立的な立場を取り,今後の社会状況に柔軟に対応していきたい」と述べる堤 直文会長.
 既報(9月24日)のとおり,9月25日(金)午後2時から歯科医師会館において都道府県連盟代表者・理事長会議が開かれた.会議は来賓挨拶,日歯連盟会長挨拶の後に,日歯連盟の執務状況,一般会計状況など幾つかの報告がなされ,今会議最大の議題である時局対応に関する協議に入った.
 協議は,(1)第107回評議員会で,次期参院選には自民党から職域代表を立候補させない,としたことへの対応,(2)国政選挙(先の衆院選)で自民党は敗れたが,地方議会では自民党が優勢である現状から,自民党と民主党との対応について日歯連盟と地方連盟との間でネジレ現象を生じさせないことへの対応,(3)民主党政権下における次期診療報酬改定,税制改正への対応,の3点が主題となった.
 第106回評議員会で候補者擁立を決定したが,候補者の選考に紆余曲折があったこと,そして衆院選の結果を経て第107回評議員会で自民党からの擁立を中止したことなどから,執行部の責任論,また地区によっては日歯連盟脱退論まで出る議論百出の協議となったが,新政権発足後間もないことや民主党の医療政策が不明である点などもあり,日歯連盟としてブレルのはよくないとする意見も多く,執行部としては,この協議内容を参考に10月23日に開かれる連盟理事会において最終案をまとめることとした.その後,臨時評議員会を開催し最終的な機関決定をすることとなる.
 会議終了後に開かれた記者会見においては,一般紙の記者も多く出席し,活発な質疑応答がなされた.その中で,執行部からは職域代表である石井みどり参院議員を置く自民党を尊重しながら,民主党から出る医療政策についても対応していきたい,という旨が述べられた.そして,現時点ではあくまでも中立的な立場を取り,歯科界が打ち出す医療政策を明確に実現してくれる政党を支持していきたい,とした.今後は,10月23日の理事会までに各県歯連盟代表者の意見を再度詳しく聞きながら連盟と日歯の間で協議を行っていくとのこと.
(2009.9.28)

>>> 戻る