次期参院選候補者,自民党からは擁立せず――日歯連盟が第107 回評議員会を開催

 


円内は堤 直文会長.来賓として石井みどり参院議員,大久保潔重参院議員が出席.石井議員は,8月の総選挙で自民党が惨敗したことを謝罪するとともに「歯科界が団結し,歯科医療政策の実現に向けて頑張っていきたい」と述べた.
 日本歯科医師連盟は9月18 日,東京・市ヶ谷の歯科医師会館において第107 回評議員会を開催した.本評議員会では,平成20 年度会計収支決算など5つの議案がすべて執行部提案どおり可決されたが,その後に行われた協議“参議院選挙の対応について” では「野党である自民党から職域代表候補者を擁立しない」旨の動議が渡邊敏弘評議員(千葉県)から15 名の賛同を得て提案された.動議は賛成多数により議案として取り上げられることが決定し,無記名投票が行われた結果,賛成50票,反対26 票,無効1票により可決確定.よって,高嶺明彦氏の自民党からの出馬を事実上撤退することが決定した.

 評議員会冒頭の来賓挨拶では,大久保満男日歯会長が「現実には与党が衆参両院の過半数を占めており,正当な歯科医療政策実現のためには最大与党である民主党にわれわれの考えを理解してもらうことが大事である」と述べたが,これを受けて日歯連盟の堤 直文会長も「今,歯科界は一致団結しなければならない.日歯が民主党を支持するならば,連盟もそれに従うのは当然のこと」とする
一方で,「50 年余の間,自民党を支持政党としてきた中で今回の政権交代は例を見ないことであり,安易に決断できるものではない.議論が必要である」と困惑の色を浮かべた.
 今回,自民党から候補者を擁立しないことは決まったが,「民主党を支持政党とするのか」「出馬を辞退するのか」など,今後の具体的な方向性については,25 日に「県歯連盟代表者・理事長会議」を行い討議することとなった.

 なお,平成21 年度褒賞授賞者の表彰式も行われ,個人では斉藤眞澄氏(74 歳・東京都),古川武房氏(84 歳・東京都),白尾国興氏(82 歳・宮崎県),団体では山形県歯科医師連盟が授賞した.

(2009.9.24)

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