平成19年度国民医療費は過去最高の34兆1,360億円――歯科医療費は2兆4,996億円で前年度に比べ43億円減

 
 厚生労働省から「平成19年度国民医療費の概況」が公表されたので,その一部を抜粋してご紹介する.医療費総額は過去最高となる34兆1,360億円で,前年度と比べて1兆84億円増加(+3%)した.その中で,歯科診療医療費は2兆4,996億円で,前年度と比べて43億円の減額(―0.2%),国民医療費全体の中で占める割合は7.3%となった(前年度は7.6%).
 また,同省から7月に公表された「平成20年度医療費の動向」を当社サイト・ニュース(7月21日付更新)ですでに紹介しているので,併せてご参照いただきたい.ただし,この「医療費の動向」が社会保険診療報酬支払基金および国民健康保険団体連合会における審査分,すなわち保険診療分をベースに算出した医療費の概算であるのに対し,「国民医療費」は保険診療分に加えて労災保険給付分などが含まれるため,「医療費の動向」で示されている概算額とは若干の相違がある(医療費の動向で示される額は国民医療費の約98%)のでご留意いただきたい.「平成19年度国民医療費」の概況は,年齢階級別にみた資料などを加えて『日本歯科評論』10月号に掲載.







(2009.9.4)
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