河原氏らが夢みるこども基金を逆告訴

 


円内は「基金の運営を透明化し,正常な状態に戻してほしい」と訴える河原英雄氏(左)と「当事者同士で解決できると思ったが,自主解決の道が絶たれたので,こちらもしかるべき対応をせざるを得ない」と逆告訴の経緯を説明する永松栄司弁護士(右).

 河原英雄(大分県開業),増田純一(佐賀県開業),河津 寛(東京都開業)の3氏は,「夢みるこども基金」(以下基金,中村 直理事代行)から名誉毀損と業務妨害の容疑で刑事告訴されているが,このたび基金を名誉毀損で逆告訴したとして,12月11日に東京都千代田区のパシフィックセンチュリープレイスにおいて記者会見を開いた.
 会見には,前述の3氏と弁護士3名が出席し,告訴に至る経緯と基金の問題点,ならびに日本歯科医師会の対応についても言及した.なお,この記者会見は警察の許可を得て,捜査に差し障りのない範囲で行われた.

逆告訴に至るまでの経緯
 まず横山敏秀弁護士(永松法律事務所)により,これまでの経緯が説明された.それによると,基金の運営・活動の透明化を図るために数回にわたり基金との話し合いの場を持ってきたが,知らぬ間に基金側より刑事告訴され,これ以上の話し合いは不必要との回答が通達された.そのため,「双方の当事者による自主解決は事実上不可能」と判断し,やむを得ず刑事告訴を行い,10月15日に正式受理されたとのこと.告訴人は河原英雄,増田純一,河津 寛の3氏.被告訴人は中村 直(基金理事長代行),古市 悟(基金事務局長),八尋晋策(基金常任理事)の3氏で,罪名は名誉毀損罪となっている.

これまでの経緯
平成19年1月4日 基金より会談開催の案内が届く
平成19年1月17日 基金代理人事務所において第1回会談
平成19年2月5日 弁護士1人のみ基金の帳簿閲覧(コピーと撮影は禁止)を許される
平成19年2月15日 第2回会談および帳簿の閲覧(弁護士と公認会計士のみ,コピーと撮影は禁止)
平成19年4月2日 基金による河原氏らに対する刑事告訴が正式受理(河原氏らはその事実を知らされず)
平成19年4月11日 第3回会談(スライドショーによる疑問点の説明)
平成19年5月22日 基金代理人より質問事項への回答はしない旨のFAXが届く
平成19年6月12日 河原氏らが刑事告訴されていたことを,福岡県中央警察署より知らされる
平成19年10月15日 基金常任理事らに対する刑事告訴が正式受理される
記者会見資料より


(2007.12.13)
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