8月の日歯連盟定例記者会見より

 


永山一行日歯連盟会長は石井みどり氏当選を受けて「連盟としてはひとつの大きな仕事をやり遂げたが,同時に大きな責任も負った」との感想を述べ,会員の期待を裏切らないよう,診療報酬のプラス改定などに尽力するとの意気込みを見せた.

 日本歯科医師連盟は8月24日,東京・市ヶ谷の新歯科医師会館において定例記者会見を開催した.挨拶のなかで永山一行会長は,先日の参議院選挙について「会員の歯科医療に対する危機感が(自民党比例代表中)8位当選という結果に繋がった」と総括し,今後は会員の期待に応えられるよう診療報酬のプラス改定,ならびに後期高齢者医療制度に歯科が積極的に関われるようロビー活動を行っていきたい,との考えを示した.
 そのほか,以下のような報告がなされた.

石井みどり氏を顧問,中原 爽氏を相談役に委嘱
 日歯連盟は,参議院選挙で当選を果たした石井みどり氏を「顧問」に,また7月で参議院議員の任期終了となった中原 爽氏を「相談役」に委嘱することを理事会において決定したと発表した.
 「顧問」は9月の評議員会での承認が必要となるが,「相談役」は会長権限で委嘱することができる.また日歯連盟は,12年間にわたって職域代表を務めた中原氏の功績を讃えて,9月20日に慰労会を帝国ホテル(千代田区)で開催する.これには,歯科医師会関係者をはじめ歯科系の国会議員などが参加する予定であるという.

 そのほか,記者と以下のような質疑応答が行われた.
Q. 参議院選挙では千葉県で白須賀貴樹氏(落選),奈良県で松井正剛氏(落選),長崎県で大久保潔重氏(当選)がそれぞれ立候補したが,その選挙結果に対する総括は?
A. 自民党推薦の白須賀氏と松井氏については非常に残念であるが,まだ政治生命は残っていると思うので,“これから”に期待したい.また,大久保潔重氏は民主党推薦だが会員であるので,金銭的な面も含めて支援していきたい.
Q. 石井みどり顧問との連携をどのように考えているか?
A. 日歯の理念ならびに政策を実現するための歯車のひとつとして,連盟・日歯ともに連携してもらいたい.石井みどり顧問が活動しやすい環境をつくるのが連盟の役目だと思っている.必要があれば定期的に打ち合わせの場を持ちたいが,今後は特に日歯と石井顧問が連携を深めていくのが歯科界のために効果的だと思う.
Q. 日歯は公益法人制度改革に対応するために役員任期を3年制から2年制に移行する準備を進めているが,連盟はその予定はないのか?
A. 連盟も2年制に移行する.来年の3月もしくは9月の評議員会で議案を提出し,承認を得たい.



(2007.08.28)
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