平成18年度「医療費の動向」――歯科医療費は2兆5,100億円

 
 8月8日に開かれた中央社会保険医療協議会(中医協)総会において,平成18年度「医療費の動向」が参考資料として公表された.
 医療費総額は32兆4千億円で,前年度に比べて約400億円増加している.そのうち医科医療費は25兆1千億円(医療費全体の77.5%,前年度に比べて−400億円),歯科医療費は2兆5,100億円(医療費全体の7.7%,前年度に比べて−700億円),保険薬局医療費は4兆7500億円(医療費全体の14.6%,前年度に比べて+1,500億円)となっている(その他の詳細は厚生労働省のサイトを参照いただきたい).
 なお「医療費の動向」は,社会保険診療報酬支払基金および国民健康保険団体連合会における審査分,すなわち保険診療分をベースに算出した医療費の概算である.一方,同様に毎年公表される「国民医療費」は,医療機関などにおける傷病の治療に要する費用を対象としており,その中には労災などの給付分も含まれているため,「医療費の動向」とは若干の相違がある(医療費の動向で示される額は国民医療費の約98%)のでご留意いただきたい.


(2007.08.16)
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