九州歯科大学同窓会創立80周年記念フォーラムが盛況裏に開催



左上から右に座長の河原英雄先生,演者の須貝昭弘先生,小野善弘先生,船越栄次先生,筒井昌秀先生,下川公一先生,藤本順平先生.

 九州歯科大学同窓会(河野博之会長)は,1926年(大正15年)3月に校友会として発足し,今年で80周年を迎える.それを記念して,3月18日に東京都千代田区の東京国際フォーラムにおいて,記念フォーラムを開催した.

 「明日の夢ある歯科界を語る」をテーマに行われた記念フォーラムは,九州歯科大学を代表する演者6人が講演を行い,約1,000人の聴衆が集まった.

 各演題は,講演順に(1)子供たちを健全な永久歯列に導く〜ホームドクターの楽しさ〜(須貝昭弘先生),(2)人生出会い〜心に灯をつけられた歯科医人生〜(小野善弘先生),(3)再生療法Regenerative Therapy〜歯周組織とインプラントサイト〜(船越栄次先生),(4)包括歯科臨床〜未来への展望〜(筒井昌秀先生),(5)21世紀の歯科治療〜その傾向と対策〜(下川公一先生),(6)Our care,Our Legacy〜補綴治療の長期成功を目指して(詳細は,月刊『日本歯科評論』5月号ランダムノートにて紹介予定).

 また,各演者には座長を務めた河原英雄先生から3つの質問((1)いま臨床研修医だとしたら何をすべきか,(2)いま40歳だとしたらどう生きるか,(3)還暦を過ぎてから,人生をどのように考えているか)が出され,それぞれの臨床哲学を述べていた.

 参加者にとっては,歯科臨床のトップレベルの技術を学べただけでなく,その哲学までを知ることができ,濃密な時間を過ごせたことと思う.

 なお,同フォーラムは4月8日に場所を九州歯科大学に移して,同様の形式で開催される.

会場には約1,000人が集まり,九州歯科大学関係者だけでなく他大学出身の先生も多く見受けられ,演者に対する注目の高さが窺えた. フォーラムの最後には,演者全員によるディスカッションが行われ,どのようにして患者からインフォームドコンセントを得ているかなどが,各自の臨床経験より語られた.


(2007.03.28)
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