|
|
|

|
|
歯科撤去金属は委託業者によってひとつひとつ丁寧に開封され,重量測定後,データが記録されていく.
|
|

|
|
全国から寄せられた歯科撤去金属の中には,稀に金歯や年代物の歯科材料も見受けられる.
|
去る12月3日,東京・港区の日本財団ビルにおいて,日本財団(笹川陽平会長)と日本歯科医師会(大久保満男会長)が共同で取り組んでいる社会貢献活動「Tooth Fairy」の第13回歯科撤去金属引き渡しが行われた.この活動は,抜けた乳歯を枕元に置いて寝ると夜中に歯と交換で贈り物を置いていく西洋の妖精“Tooth Fairy”にならい,歯科治療で役目を終えた金属を子どもたちへの贈り物に換えたい,というコンセプトのもと,歯科医師や患者の協力によって不要になった歯科撤去金属を回収・換金し,難病と闘う子どもたちやその家族,途上国の子どもたちへの支援を目的として,2009年6月に設立された. これまでに参加した歯科医院総数は5,540件,回収した貴金属は1,850kg,換金金額は604,956,449円にものぼる(12月16日現在).今回参加した歯科医院数は354件(個人27件含む),総重量は160.997kg(うち包装紙を含まない実重量122.239kg)で,換金可能金属量は1月初旬に,換金金額は1月中旬に確定する(確定後,本記事にてデータ追加予定).
こうして換金された寄付金をもとに,数々の支援が行われている.たとえば日本初の小児ホスピス「海のみえる森」(神奈川県大磯町)は2014年春に完成予定,小児がん専用施設「チャイルド・ケモ・ハウス」(兵庫県神戸市)は11月24日にオープンハウスとシンポジウムを開催した.また,ミャンマーに学校を建設する「フェアリースクールプロジェクト」では,現地の子どもたちに歯科健診を実施し,交流をはかった.学校はこれまでに10校建設されているが,今後さらに40校建設予定である.他にも「キャンプ型ホスピス」「アクティビティ型小児ホスピス」「難病児支援実務者ネットワーク」の構築など,数多くの活動を行っている.
換金金額結果
昨年12月3日に開催された「Tooth Fairy」の第13回歯科撤去金属リサイクル換金金額が決定した.総重量160.997kg(包装紙含む)に対し,リサイクル金属実重量は122.239kgで,換金金額は50,502,218円となった(金属回収期間は2013年7月25日〜2013年11月22日).こうして換金された金額は寄付金として,子どもたちを支援するさまざまな事業に用いられる.
|
|
|
|