石井みどり氏が“喜びの当選”記者会見

 

今後の政治活動への目標を語る石井みどり氏(円内).参加者全員で「万歳」三唱を行い石井氏の当選を喜び合った.

 昨7月21日に第23回参院選の投開票が行われた.すでにTVや新聞報道等でご承知のように,職域候補として比例区より2回目の出馬となった石井みどり氏は294,148票を獲得,前回の228,165票を大きく上回る快挙を達成し,自民党比例代表中4位で当選した.翌22日午前に東京・市ヶ谷の歯科医師会館において喜びの記者会見を行った.

“石井みどり記者会見”
 歯科医師会館の大会議室で行われた“石井みどり記者会見”では,石井みどり氏をはじめ髙木幹正日歯連盟会長,大久保満男日歯会長らが出席し,歓喜に満ちた当選報告が行われた.今回の参院選で二度目の当選となった石井みどり氏は「やるべきことは決まっている.達成すべき目標がある.それに向かって着実に半歩ずつでも前に進んでいきたい.日本歯科医師会にご指導をいただきながら日本歯科医師連盟と強力なタッグを組んで,政治の場で政治の力を使って動かせるものを動かしていきたい」と具体的な活動計画を語るとともに,全国の多くの支援者らに感謝の言葉を述べた.
 木日歯連盟会長は,「歯科界の存亡をかけた戦いであった.関係者各位の並々ならぬご尽力によって達成できたことに感謝し,日歯と協力しながら進めていきたい」と,日歯と日歯連盟の協力に関し強い意志を示した.大久保日歯会長は「この獲得票数は日本の歯科界全体の力を示す大変大きな数であるが,この数をもってしても,われわれの念願だった政治力が発揮できるほど政治は生易しいものではない.これからはひとつずつ政策を掲げて,堂々と国のため,社会全体のための政策を作り上げる.そのために論理・情熱・倫理の3つをもって前に進む」と政策に対する熱い思いを語った.

そのほか,記者と以下のような質疑応答が行われた.
Q. 得票数が伸びた要因は?
A. 「歯科に埋もれている票を掘り起こした.一番の要素は歯科界全体の結束だが,そのほかの多くの支援団体の動きがよい影響を与えてくれたのであろう」
また,髙木日歯連盟会長は「誰も現状に満足していないことと,自民党の公約にも歯科に関しての記述があるので伸びたのではないか」とした.
Q. 自民党では4位だが,医療界ではトップで当選したことについては?
A. 政治の世界は結果責任である.今回の結果は大きな武器をいただいたことになり,2期目を迎えるにあたって力を得ることができた.
Q. 安倍政権の社会保障について,これからどのように物申していくのか?
A. 具体的な政策案はこれから考えていく.今回,医療系の候補者が多く当選しているので,お互いに協力し合っていきたいと思う.医療費の負担と給付の見直しを行い,国民を味方につけるようにしたい.

 なお,日歯連盟は7月12日に,第2次髙木執行部のスタートとなる記者会見を行い,髙木会長は「結果を出す」と参院選に向けた熱い姿勢を示していたが,今回その努力が実る結果となった.歯科口腔保健法が成立し,都道府県・市町村における歯科保健推進条例の制定が進むいま,石井みどり氏を中心に歯科界の転換期を迎えるための大きな動きが始まろうとしている.

 なお,新執行部の役員体制は下記のとおりである(敬称略).

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(2013.07.22)

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