日学歯が第83回総会を開催――清水惠太会長を選出

 

議案審議の様子.円内は会長に選出され,挨拶する清水惠太先生.

 日本学校歯科医会(金森市造会長代行)は,去る6月26日,東京・市ヶ谷の歯科医師会館において第83回総会を開催した.今回の総会は,平成24年度の事業報告や収入支出決算の審議に加え,新役員の選任を最大の争点として行われた.また,事前質問や質疑応答では平成25年度から開始された学校歯科医生涯研修制度の“専門研修”に関する多くの意見があがり,より充実した制度の活用に向けて活発な議論が交わされていた.

議案審議
 「平成24年度事業報告」「平成24年度収入支出決算」「役員選任の件」「選挙管理委員会委員の選任の件」など,上程された議案はすべて可決・確定した.しかし,収入支出決算においては「今後の事業・支出計画や収入状況によっては,数年で会務の運営・維持が難しくなるのではないか」という懸念の声があがった.これに対し,藤平雅紀常務理事は「事業・支出計画のさらなる検討等で対策をしていく」と回答した.

事前質問・要望
 総会では,学校歯科医生涯研修制度の専門研修や,役員選任に関する質問や要望が多く目立った.もっとも関心が寄せられた質問は,「専門研修の受講者の決め方について」であった.専門研修の受講人数が60名を超える場合の受講者選出方法や,受講できなかった者への対応について疑問が投げかけられた.これに対し,黒住正三副会長は「講義をワークショップ形式で行うため,どうしても人数制限が必要である」と理解を求め,対策として参加人数に関する情報などを日学歯のホームページにあらかじめ公開して,加盟団体への報告を随時行うとした.また平成26年度から,ワークショップ以外の方法で講義を行うことを検討していると述べた.ほかにも叙勲受章にまつわる基準の撤廃を求める要望など,多くの意見があがった.

役員選任
 今回の役員選任選挙では,理事22名,監事3名の合わせて25名が選出された.会長には清水惠太先生が就任し,一般社団法人に移行するための準備が進められる.選出された先生方は以下のとおりである.

〔会長〕
・清水惠太先生
(愛知県歯科医師会)
〔理事〕
・今井健二先生
(京都府歯科医師会)
・大薮武男先生
(愛知県歯科医師会)
・金森市造先生
(大阪府学校歯科医会)
・兼元妙子先生 (千葉県歯科医師会)
・川本 強先生 (東京都学校歯科医会)
・是澤恵三先生 (愛知県歯科医師会)
・齋藤秀子先生 (埼玉県歯科医師会)
・齊藤愛夫先生 (福井県学校歯科医会)
・杉原瑛治先生 (福岡県学校歯科医会)
・髙田克重先生 (滋賀県歯科医師会)
・竹内純子先生 (静岡県歯科医師会)
・田端 純先生 (大阪府学校歯科医会)
・柘植紳平先生 (岐阜県歯科医師会)
・土屋松美先生 (神奈川県歯科医師会)
・長沼善美先生 (東京都学校歯科医会)
・野坂百樹先生 (鳥取県歯科医師会)
・野村圭介先生 (高知県歯科医師会)
・松崎弘明先生 (北海道歯科医師会)
・水野泰弘先生 (愛知県歯科医師会)
・向井美惠先生 (東京都学校歯科医会)
・由井 孝先生 (東京都学校歯科医会)
〔監事〕
・飯嶋 理先生 (静岡県歯科医師会)
・岡 伸二先生 (東京都学校歯科医会)
・添田 廣先生 (京都府歯科医師会)


(2013.07.09)

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