日歯連盟が第118回評議員会を開催

 

髙木幹正会長(円内左)は,7月に迫った参議院選挙についてふれ,2期目となる石井みどり議員の選挙戦は厳しくなることが予想されるが,「前回よりもいい成績で参議院に送り出していただきたい」と述べた.石井みどり議員(円内中央)は,自民党の方針としては,“何としても国民皆保険制度を守る”としているため,その方向で発言もしていきたい,とした.また西村まさみ議員(円内右)は,「政党を超えた歯科医師(歯科系議員)の活動が重要である」ことを訴えた.

 日本歯科医師連盟は3月22日,東京・市ヶ谷の歯科医師会館において第118回評議員会を開催した.はじめに挨拶に立った髙木会長は,今後の日歯連盟の活動として,①歯科医療の財源確保,②人脈強化,③政策を実行するための仕組みづくりなどの強化を図っていきたい,との姿勢を明らかにした
 続いて大久保満男日本歯科医師会会長,白須賀貴樹衆院議員,新原秀人衆院議員が来賓挨拶を行い,石井みどり・西村まさみ両参院議員による国会報告の後,会務報告,会計報告,監査報告の順に各種報告がなされ,議案審議に入った.平成25年度事業計画,同年度一般会計収支予算についてなど,計9議案が上程されたが,執行部提案どおりすべて可決された.
 第9号議案「次期役員の選出」では,本年7月1日からの次期会長に髙木幹正氏が立候補,次期監事には佐藤博嗣氏(山形県),中村昌人氏(神奈川県),許斐義彦氏(長崎県)の3名が立候補したが,いずれも定員数内のため無投票で議決を経て承認された.なお,他の役員選出については次期会長に一任される.承認後の挨拶で髙木次期会長は「機動性,効果性,効率性を念頭に置いて」連盟活動に取り組んでいく考えを明らかにした.
 事前質問の一覧は下記のとおり.

○事前質問一覧
・政権交代後の日歯連盟の政策スタンスについて
・ネット選挙

政権交代後の日歯連盟の政策スタンスについて(新潟県/山下 智議員)
 ①日歯連盟は,政権交代を経て政府・自民党の歯科医療政策に対し,どのような決意あるいは戦術を持って対応するのか.②与野党の職域代表議員と新たに加わった歯科医師国会議員に対し,過去の検証も含め,本連盟として今後どのような連携体制を構築していくのか.
髙木幹正会長:①まずは情報をいち早く入手し,先に手を打たなければならない.組織としての対応を明確にし,常に声を上げて国民皆保険制度を守り,歯科界の現状を理解していただく必要がある.②従来もあったが与野党の中に歯科議連(歯科について勉強し,政策を考えてもらう)をつくり,われわれの理解者を増やしていくべく各都道府県歯連盟にもお願いしたところである.地元の先生方にも歯科議連に入っていただいて,職域の先生方,会員の議員の先生方にも核となっていただき対応を図りたい.

ネット選挙(北海道/木部高博議員)
 今夏の参議院選挙より「ネット選挙解禁」を迎えようとしている.ホームページ,ブログ,ツイッター,フェイスブック等での投票の呼びかけ,直接的な対話(候補者)のほか,種々の利点,問題点が指摘されているが,これに対する日歯連の取り組みはいかに.
砂川 稔常任理事:衆議院政治倫理・公選法改正特別委員会において公職選挙法改正法案が審議入りした.できないことは候補者・支援者・支援団体による有料広告(ネット広告)であり,これまで制限の多かったネットでの選挙活動が大幅に緩和される見通しである.現時点で,日歯連盟としてはHPとフェイスブックを行っているが,会員の先生方にはブログ等から石井みどり議員(候補)のHPへのリンクを貼っていただきい.

(2013.04.02)

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