第7回在宅医療推進会議が開催

 

第7回在宅医療推進会議の模様.日本歯科医師会からは佐藤 保常務理事が参加した.


委員一覧(平成25年2月14日現在).
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 在宅医療を推進するために関係団体が一堂に会して議論する在宅医療推進会議(国立長寿医療研究センター主宰)が2月14日,東京ステーションコンファレンスにおいて開催された.同会議はほぼ年1回ごとに開催されており,第7回となる今回から報道関係者に公開されることになった.
 まず,黒岩卓夫座長(在宅ケアを支える診療所・市民全国ネットワーク名誉会長)による議事進行のもと,国の在宅医療・介護推進の施策内容や各地で行われている在宅医療の拠点作りなどについて報告がなされた.辻 哲夫委員(東京大学高齢社会総合研究機構教授)からは,自身が関わっている「柏プロジェクト」(千葉県柏市をモデルケースとした地域包括ケアシステム構築の取り組み)の経験を踏まえて,「地域包括ケアシステムには市町村と地区医師会の協力が不可欠」「かかりつけ医が在宅医療に取り組むための研修会を徹底して開催すべき」との提言がなされた.
 各報告後に設けられたディスカッションでは,「在宅療養者が急変した時に入院できるように,ベッドを持つ病院とかかりつけ医の連携が必要」「在宅医療に関する大学教育についても改善を検討すべきではないか」「患者によって内科,眼科,整形外科など多くの“かかりつけ医”を持っている.在宅療養する時に誰が主治医となるか,かかりつけ医の定義が必要ではないか」などの活発な意見交換がなされた.
 次回は来年度末に開催される予定.なお,弊誌3月号では訪問歯科診療を特集し,委員の一人である太田秀樹先生(在宅療養支援診療所連絡会事務局長)にもご執筆いただいている.


(2013.02.20)

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