日学歯が第81回総会を開催

 
 

中田会長(円内)は挨拶のなかで,学校歯科医の自己研鑽を奨励する「学校歯科医生涯研修制度」について,加盟団体が実施する基礎研修を今年5月までに約18,000人が受講したと報告した.また東日本大震災における対応としては,被災会員の会費免除に加え,本年も予算を計上して引き続き支援していくと述べた.

日本学校歯科医会(中田郁平会長)は,去る6月27日,東京・市ヶ谷の歯科医師会館において第81回総会を開催した.日学歯は現在,一般社団法人への移行を目指して準備を進めているところであるが,今総会では定款変更や選挙規則改定等にまつわる12議案が上程され,議事全体で計15議案が審議されるなど,事前質問を含めた質疑応答とともに活発な議論が交わされていた.

議案審議
 「平成23年度事業報告」「平成23年度収入支出決算」「一般社団法人への移行ならびにこれに伴う定款変更の件」など,上程された計15議案はすべて執行部原案どおり可決・確定した.ただ,移行に伴う諸規則の改正に関しては出席の代表議員から多くの質疑が寄せられ,文言の統一や表現の吟味が改めて求められたが,今後の修正等は執行部一任とすることで承認された.

事前質問・要望/協議
 定款や施行規則の改正にまつわる質問のほか,私立学校への学校歯科保健活動の働きかけや,学校歯科医としての放射能問題への対応,食後の歯みがきに関するテレビ報道への見解など,時事に即した内容も多く寄せられた.
 また,第78回総会より重ねて協議されている,学校歯科医生涯研修制度の“専門研修”実施要項案が今回も引き続き上程され,平成25年度からの開始を目途とした説明がなされた.受講希望者には生涯にわたって研鑽を積んでほしいという思いから,修了証はそれぞれ有効期限(基礎研修は5年,専門研修は7年)を定めた更新制とする.なお,専門研修修了者で日学歯正会員,かつ学校歯科医歴5年以上の希望者には,“専門研修修了学校歯科医身分証(仮称)”が交付される予定であり,この有効期限は専門研修修了証と同様である.

(2012.07.02)

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