東京都学校歯科医会が第46回東京都学校歯科保健研究大会を開催
なかのZERO大ホールにおいて開催された,第46回東京都学校歯科保健研究大会の様子.最優秀作文の発表(写真左下)のほか,会場外でもさまざまな研究発表が行われた.写真右下は,特別講演の講師として壇上に立った水谷 修氏(花園大学客員教授).
東京都学校歯科医会(川本 強会長)は,去る2月23日,東京・中野区のなかのZERO大ホールにて,第46回東京都学校歯科保健研究大会を有意義に開催した.「学校と家庭が連携して行う児童生徒の歯・口の健康づくり」という主題のもと開かれた今大会では,平成23年度東京都学校歯科保健優良校入選校,歯の作文入選児童生徒,および学校歯科医30年勤続会員への表彰のほか,優秀作文の発表や研究発表,品川区立鈴ヶ森中学校8年生(選択音楽履修生徒)による音楽発表,特別講演が行われた.
平成23年度“歯に関する最優秀作文”には,応募総数633作品の中から,江東区立南砂小学校6年生・藤田海凪さんの「自まんの歯」,文京区立第九中学校1年生・宮尾由美さんの「ダイヤモンドよりも…」が選ばれた.講評では,全体を通してまず「歯の健康に対する意識の高さが窺える」との印象が語られ,またそれは「幼い頃からの家庭における働きかけや,学校歯科医の先生方の保健指導によって育まれてきたものである」と,児童生徒を取り巻くよりよい環境が,さらなる歯科保健活動の実践につながるとの期待を寄せた.
大会の最後には,「『あした,笑顔になあれ』〜夜回り先生からのメッセージ〜」と題して,水谷 修氏(花園大学客員教授)による特別講演が行われた.“夜回り先生”としてお馴染みの水谷氏は,20年間にわたる諸活動を通して“生き合って”きた子どもたちが現在直面しているさまざまな問題について訴えるとともに,歯科保健を通しての気づきはもちろん,家庭での子育てや学校での子どもたちへの触れ合いこそが大切であると繰り返し説き,参加者にとって得るものの大きい熱気溢れる講演となった.
(2012.03.07
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