平成24年度介護報酬改定に関して
全体では+1.2%(在宅分+1.0%,施設分+0.2%)の引き上げ率となり,在宅への焦点が際立った改定となった.基本的な方針としては,地域包括ケアシステムの基盤強化,医療と介護の役割分担・連携強化,認知症にふさわしいサービスの提供,の3点が挙げられる.また,歯科に関連するポイントは以下の4点であった.
① 居宅療養管理指導:医師や歯科医師,薬剤師等からケアマネジャーへの情報提供(文書)を必須とした.
② 経口移行・維持の取組:経口維持加算において,新たに管理栄養士と歯科医師の関係・役割が見直された.
③ 通所系サービス:口腔ケアを含め,生活機能の向上を目指すプログラムを複数実施した場合の評価を創設した.
④ 口腔機能向上の取組:口腔機能維持管理加算について,歯科衛生士の役割が大きく認められた.