「改定率を十分に活かした実質的な確保ができるような貼り付けができれば」(日歯連)

 
 

参議院選挙(比例代表)の候補者選びについては,総選挙がどうなるかという絡みもあり,遅くなると準備の問題などもあるため,「タイムリミットとしては9月くらい」と述べた(円内,髙木会長).

日本歯科医師連盟(髙木幹正会長)は1月27日,東京・市ヶ谷の歯科医師会館において定例の記者会見を行った.会見では,診療報酬と介護報酬の同時改定,診療報酬と消費税の絡み,次期参議院比例代表選挙などについて,以下のような紹介がなされた.

1.診療報酬と介護報酬の同時改定
 今回の同時改定については,「満足する結果とはいえはないが,こういう社会情勢の中,しかも財源が厳しい下で,関係議員の先生方にはよくやっていただいた」と,一定の評価を示した.
 ただし,改定率とは,あくまでも予算の確保ができたということであるため,1月初めから始まっている“貼り付け”にどう取り組んでいくべきか,つまり改定率を十分に活かした実質的な確保ができるような貼り付けができれば,と考えているとのことである.

2.診療報酬と消費税の絡み
 診療報酬は非課税か,課税かという議論の中で,今まで消費税増税分を診療報酬に上積みをする方式でやってきている.そのため結果的には“損税”になっているのではないか,との意見がある.そうであるならば,はっきりしてもらったほうがいいとし,課税制度で「ゼロ」あるいは「軽減」というようなことを要望していたが,ここにきて政府側から「非課税」との考え方が出てきている.日歯との話し合いの中でいろいろなシミュレーションをし,検討を行っている,とのことである.

3.次期参議院比例代表選挙
 昨年,評議員会で“選挙には(連盟として)取り組むべきだ”と述べた経緯がある.
 来る3月の評議員会において組織決定をして,選考委員会を立ち上げ,候補者を決めていくこととなる.政局・時局を見ながら慎重に対応していくべきであろう,と述べた.


(2012.01.31)

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