平成23年度日本歯科技工士会第3回記者会見

 
 


記者会見に臨んだ執行部および「時局報告」等を行った古橋会長(円内).

日本歯科技工士会(古橋博美会長)は,11月18日,東京・市ヶ谷の日本歯科技工士会館において,今年度第3回目となる記者会見を開いた.
 紹介された内容は,以下のとおりである.

1.時局報告
 歯科技工士をとりまく環境整備に関して,今年度,厚生労働省より①歯科補てつ物等の安全性確保に関する通知(9/26),②広告に関する通知(10/28),③歯科技工所識別に関する通知(11/11)等がそれぞれ発出された.
 なお,これらの通知を出すことが(会としての)目的ではなく,来年6月までに省令改正で最終的な補強をするために取り組んでいることを強調した.

2.歯科技工士国家試験について
 去る9月7日,歯科技工士国家試験指定試験期間に関する打ち合わせを関係者間で行い,現在まで2回のワーキンググループ会合を持った.また,日本歯科医師会,全国歯科技工士教育協議会と連名で“歯科技工士国家試験の全国統一化に関する要望書”を小宮山洋子・厚労相に提出した,とのことである.

3.第16回アジア・太平洋地域歯科技工士連盟協議会について
 去る11月4〜7日,フィリピンのパンパンガ州において第16回アジア・太平洋地域歯科技工士連盟協議会が開催され,日本歯科技工士会からは伊集院正俊副会長,衛藤勝也常務理事の2名を派遣した.
 日本から提出した「各国地域の歯科補綴物のトレーサビリティ*について」(厚労省の資料をもとに日本歯科技工士会が英訳)が,各参加国から“たいへんいい資料を出していただいた”と絶賛された,とのことである.

4.冊子『すべての歯科技工士の皆さまへ』発刊について
 新公益社団法人移行認定を踏まえ,日本歯科技工士会がどのような理念,考え方に基づいて活動を行っているか,内容等を正確に周知する目的で冊子『すべての歯科技工士の皆さまへ』を近々に発刊する.未入会の歯科技工士や他団体に向けた会の説明とともに,東日本大震災に対する取り組みを掲載している.

*トレーサビリティ
計測機器の精度や物品の生産・流通履歴を示す用語であり,平成15年3月に農林水産省が作成した「食品トレーサビリティ導入の手引き」(以下「手引き」)により一般的に用いられるようになった.食品のトレーサビリティについては,手引きにおいて「生産,加工および流通の特定の一つまたは複数の段階を通じて,食品の移動を把握できること」と定義されている.

画像をクリックすると,別ウインドウで冊子の「表紙」が大きく表示されます.


(2011.11.26)

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