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「強い要求は強い組織がないとできない.いまこそ日本歯科医師会と日本歯科医師連盟の組織力と実行力を高めていく.それが今回の取り組みの根本にある考え方である」と語る富野 晃・北海道歯科医師会会長(右)と金井義明・同副会長(左).
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北海道歯科医師会および北海道歯科医師連盟(いずれも富野 晃会長)は,去る8月18 日(木),東京・市ヶ谷の歯科医師会館において記者会見を開催し,次のような紹介がなされた.
7月10 日〜8月10 日の期間,北海道歯科医師会・同連盟では30 万筆(1 歯科医師当たり約100 名に相当<北海道歯科医師会会員:約3,500 名>)を目標に“国民歯科医療の推進に関する請願署名” に取り組んだところ,約16 万筆集まった.
この署名の請願事項は,次のような内容である.
「① 安心して歯科医療が受けられるよう,現在3割の窓口負担を軽減してください.」
「② 保険のきく範囲を広げて,装着感のよい金属床の部分入れ歯や銀歯ではない自然な白い歯の被せ物など,保険外の治療を保険でできるようにしてください.」
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この署名をもとに,8月17・18 両日,民主・自民両党の国会議員(民主党の紹介議員:10 名,自民党の紹介議員:10 名)に陳情書提出および政務官との面談を行った.また,8月26 日には都道府県歯会長会議もあるので,その場でこの取り組みについて発言もしていくことにより,これらの取り組みを全国展開していければ……,との見通しを語った.
財源の確保については政治家が考えることであり,“平成24 年度の診療報酬改定は見送るべき” との意見があるが,東日本大震災に対する社会保障と国民全体に対する社会保障は分けて議論するべきである(診療報酬は改定すべき)ことを強調.
なお,保険の適用範囲の具体的領域については,「ふれてはまずいと思う」と慎重な姿勢をとっている.これは,日歯・日歯連盟で取り組んでいる内容であるので,“金属床の部分入れ歯” と“白い歯” の表現にとどめた,とのことである
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