日学歯が歯科記者会加盟社を招いた懇談会を開催

 
 


二期目を迎え,「国民から認知・信頼される学校歯科医会と日本学校歯科医会のために」という宣言を改めて掲げる中田会長(円内).特に力を入れている日歯との連携強化については,「幼稚園から高等学校・特別支援学校までは日学歯としての対応であると大久保会長にも認めていただいたので,日歯ではできないことを行っていく」との抱負を述べた.また質疑応答で挙がった日弁連の集団フッ素洗口・塗布の中止を求める意見書への見解についても,日学歯としては同意見に反対するのではなく,あくまでも“教育的な”観点から推進し,健康教育のためのツールとしてフッ化物を用いるべきである,との白熱した議論が交わされた.

(社)日本学校歯科医会(田中郁平会長)は,去る5月18日,東京・市ヶ谷のアルカディア市ヶ谷私学会館において歯科記者会加盟社を招き,同会の事業概要説明も兼ねた懇談会を開催した.はじめに挨拶に立った中田会長は,まず,先の震災への日学歯としての対応に触れ「子どもたちのために何ができるのか」と支援物資の送付や文部科学省による“ポータルサイト”への登録,また今後の学校健診の実施等についても被災地の教育行政機関や歯科医師会と協同しながら進めていく姿勢を表明した.
 なお,会員からの義援金募金に関しては日本歯科医師会との連携のもとで対応するとし,同会単独では実施しない.ただし,6月22日に予定されている学校歯科医制度80周年・社団設立40周年記念式典をはじめ,その他事業にまつわる予算の削減・調整を行うほか,平成23年度役員月額報酬のうち10%を,同会から被災地加盟団体への義援金に充てることとした.その内訳は,岩手・宮城・福島の3県にはそれぞれ170万円,茨城・千葉の2県にはそれぞれ90万円,となっている.

(2011.05.31)

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