サンスターが流通販売移行後,初の新製品説明会を開催
写真上は,歯周治療後の予後管理の大切さを解説する,大槻秀彦研究開発部・新規開発商品グループ長.写真下は,このたび発売となったブラシ一体型製剤.ブラシ先端部はコーンカット(左)や平切り(右)となり,それぞれ用途にあわせた薬剤の簡便な塗布が可能となる.
サンスター株式会社(濱田和生代表取締役社長)は4月19日,東京・港区のサンスター東京オフィスにて,流通販売への切り替え後初となる新製品の説明会を開催した.
このたび発売となったのは,「G・U・mメディカル マージナルポイントケアA」(歯周病用/第3類医薬品)と,「バトラー ルートジェルF」(う蝕・知覚過敏用/医薬部外品)の2種類である.同製品は歯周治療後の予後管理に際し,「ブラシ一体型製剤」として,特にリスクの高い歯への部位特異的ケアが可能な,患者に対する新たなセルフケアツールとして提案されている.
「G・U・mメディカル マージナルポイントケアA」では,シングルタフトブラシによる機械的プラークコントロールと,殺菌剤・抗炎症剤を配合した薬剤による化学的プラークコントロールとを融合させ,次の来院時までSRP直後のような歯周ポケット内細菌叢を可能な限り安定して維持することで,歯周病の再発リスクを低減させることが狙いとなる.また「バトラー ルートジェルF」では,ブラシによる露出根面のケアと,フッ化物や酸化亜鉛等を含む薬剤の作用によってう蝕や知覚過敏のリスクを低減させることが狙いとなる.これらの製品は,薬効を最大限発揮させるためにも歯科医師による部位の特定および使用方法の説明が必須となるため,同社では患者用のパンフレットを作成し,その使用法や効能を周知させるとした.
岡山大学病院や(財)サンスター歯科保健振興財団で行われた臨床試験においても,歯周病原細菌数や諸症状の有意な改善が認められ,患者が自宅で行う“セルフケア”の重要性を改めて提唱する新製品に注目が集まる.
(2011.04.26)
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