サンスター製品 直販から流通販売に移行
「歯科業界に今後より一層の貢献をしていくためにも,今一度,流通の皆様のお力をお借りしたい」と述べる,松澤陽介オーラルケア事業部長(左).中央は湯浅 徹プロフェッショナル営業部(歯科グループ)部長,右は西宮正明マーケティングサービス部部長.超高齢社会を迎え口腔ケアの重要性がますます高まる現在,鮮度の高い商品・情報を提供・発信し,医科歯科連携を主軸に歯科医療のさらなる発展へと寄与していくことを,強く表明した.
サンスター株式会社(濱田和生代表取締役社長)は4月1日,東京・港区のサンスター東京オフィスにて記者会見を開き,現行のカタログによる歯科商品の直接販売を,4月21日からパートナー店を介して販売する「流通販売」へと移行する旨を表明した.取引店は一次卸3社(モリタ,内外歯材,日新デンタル),ディーラー約20社とし,二種類の流通網を通じてさらなるサービスの向上を目指す.
同社は2003年1月より,歯科医療機関との一対一のコミュニケーションを図り,意見を汲み上げることで多様なニーズに合致した歯科商品の開発や提供を目指す「サンスター・ダイレクト・デンタル・サプライ」事業を継続してきたが,この直接販売システムでは,対面での情報提供に時間的にもノウハウ面でも限界があり,歯科業界への貢献も不十分との反省が生まれた.加えて,流通を介した商品購入を希望する声が多数寄せられていた背景を踏まえ,このたびの見直しを決定したという(直販は4月25日をもって終了する).
今後のメインビジネスとしては「歯周病治療」に焦点を据え,初診からメインテナンスまでを網羅するような商品を幅広く手掛けていく.特に検査・診断薬や医薬品関連の充実を図り,検査・診断・予防を核とする疾患単位の商品の開発に着手する.また「医科歯科連携」を主要なテーマに掲げ,国立がんセンターや米国ジョスリン糖尿病センターとも協同しながら,「口腔と全身の健康」推進に向けてリーダー企業としての使命を果たしていく,とした.
(2011.04.07)
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