平成23年度予算関連法案の成立を要望(日歯)

 
 


政府税制調査会が論議している「社会保障と税の一体改革」に関して,大久保会長(円内)は「社会保障を土台に,国民の連帯や絆を再構築することが課題であろう」との見解を示した.

 日本歯科医師会(大久保満男会長)は2月24日,東京・市ヶ谷の歯科医師会館において定例の記者会見を開催した.冒頭の挨拶で大久保会長は,2月16日に行われた国民医療推進協議会(原中勝征会長)で,TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)へ日本が参加した場合などに可能性として考えられる「医療への市場原理主義の導入」の阻止や,国民皆保険制度の堅持を求めるなどの決議が採択されたことに関して,「もしも医療がサービスとして自由貿易に含まれるとすれば,現在の医療体制の崩壊を招きかねない」との懸念を加えた.
 また会見では,2月22日に行われた「Tooth Fairyプロジェクト」の日歯と日本財団による共同記者会見(2月28日掲載のヒョーロン・ニュースを参照)の内容のほか,インフルエンザ予防に関するシンポジウムの開催などについて以下の紹介がなされた.

口腔ケアとインフルエンザ予防に関する公開シンポジウム
 口腔内細菌とインフルエンザの関係性について調査・研究する「口腔管理(口腔ケア)とインフルエンザ対策・研究会議」が,その研究結果を公開シンポジウムで発表する(日歯・日本歯科総合研究機構 主催).同研究チームは,平成21年の新型インフルエンザの流行を機に,インフルエンザウイルスと口腔内細菌の関係や,口腔管理(口腔ケア)等によるインフルエンザの予防効果に関する研究などを行ってきた.同シンポジウムは,3月5日の13時30分から歯科医師会館の大会議室にて行われる.

平成23年度の予算関連法案成立に向けて
 国会審議の停滞により予算関連法案の成立が危ぶまれていることを受けて,日歯はその成立を目指して要望書を政府与・野党の関係方面に提出したことを都道府県歯・連盟に報告.そのうえで,各都道府県の地元選出の関係議員に対して成立に向け働きかけを行うよう呼びかけた.

(2011.03.3)

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