クラレとノリタケカンパニーリミテドが歯科材料事業を統合

 
 


両社の年間売上高を合算すると約90億円だが,統合による相乗効果により2倍の売上増を目指したいと意気込みを語るクラレメディカル(株)の松山貞秋社長(右)と(株)ノリタケデンタルサプライの山田耕三社長.

クラレメディカル(株)を100%子会社に持つ(株)クラレと,(株)ノリタケデンタルサプライを100%子会社に持つ(株)ノリタケカンパニーリミテドは28日,都内で会見を開き,両子会社の歯科材料事業を統合することを発表した.
 事業統合の背景として,国内市場における歯科材料事業の成長鈍化と海外販売の強化を挙げ,両社の特長ある事業分野(クラレメディカルは接着・充填,ノリタケデンタルサプライはセラミックス)を組み合わせることによって,事業領域の拡大を目指す.
 会見では,事業統合により,①新しい総合修復システムの提案,②無機系材料と有機系材料の技術統合による新分野の創生,③国内外における流通基盤の強化・拡大,といったメリットが得られるとした.
 今後の事業統合の流れとしては,まず平成23年4月1日に,クラレ,ノリタケデンタルサプライの共同出資による持株会社(クラレノリタケデンタルホールディングス(株))を設立し,クラレメディカルとノリタケデンタルサプライはその傘下に入る.そして平成24年4月を目標に,クラレメディカルを存続会社とし,持株会社とノリタケデンタルサプライを消滅会社とする吸収合併を行う

(2011.01.31)

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