日常臨床で立ち止まったとき……,
患者さんとの関わりに悩んだとき……,
歯科医師としての人生に疑問を感じたとき……,
ふと手にとり読むことで“なぜ自分が歯科医になったのか?”を
振り返ることができる,そんな一書です.
臨床で悩む仲間や,歯科医師としてのスタートを切った後輩,
そしてご子弟への贈り物としても最適です.

君たち,なぜ歯科医になったの?

>>>特別頒布・申込方法について


加藤元彦 著
(東京・赤坂/臨床医)

A5判・160頁・並製

内容紹介
 私は「“歯丈夫・胃丈夫・大丈夫”眼と歯は抜くものじゃーない!」を院是に開業臨床医を40年続けてきました.その間,歯科医療についての認識や良識が受療者と施療者では相当の開きがあることに悩み,1980年代から折にふれ月刊『日本歯科評論』に小論を書き綴ってきましたが,歯科医療の現状は当時と少しも変わっておりません.本書は数々の小論の中から,この時機に“青壮熟”の各層が一体感を持って考えてみるポイントを中心にまとめたものです.
 21世紀の歯科医療には多種多様なIT・AV機器が導入され,私たちは患者さんの記録や保存,説明責任や遂行責任の説明手段に便利に活用していますが,近代機器を駆使する医療が先行して,受療者と施療者の素朴で基本的な人間同士の信頼関係が薄れつつあります.本来,医療者は自身の個性を生かした「医療の心構え」を持っていなければ患者さんと真の心の交流はできません.本書のタイトル「君たち,なぜ歯科医になったの?」を「私は,なぜ歯科医になったの?」に置き換え,心の余裕を持って,折にふれページを開いていただければきっとお役に立つと思います.
著者 

内容目次

PART l 君たち,なぜ歯科医になったの?
1 愚かな歯科医は,最も愚かな患者さんより,もっと愚かなのである
2 自作自受 他作他受
3 歯科医師になるか,歯医者屋さんになるか,それが問題だ!
4 「歯学」には医がなかったということ
5 ホケン医にならざれば歯医者にあらず ホケン医にあらざれば開業ならず?
6 歯より患者さんを大切にしよう……ということ!
7 医者は患者さんと共に年を取り,そして医者は患者さんのお陰で立派になる
8 患者さんを叱るな 至らぬ自分を叱りなさい
9 料金と報酬
10 専門馬鹿という言葉を素直に理解しよう
11 他人の振りみて我ふり直せ……ということ
12 新しい酒は新しい袋に入らなければならない……ということ

PART ll 抜苦・与楽
1 インフォームド・コンセントについて
2 いま,むことがオモシロイ
3 アポイントメント・システムってなーんだ?
4 80―20運動?
5 医戒ってなーに
6 ものの見方について
7 新春展望:21世紀の歯科医療―わたくしの場合
8 作業動作の能率とQOL(診療生活の充実度)
9 続・作業動作の能率とQOL
10 WHOは歯科医師の敵か?
11 未来展望を持とう
12 補綴科から下顎位補整科へ
13 なんで,こんなになるまで,ほっといたの?
14 歯科界は不可解
15 勿体ってなんだろう?

PART lll 20世紀の遺言

■若い歯科医師が真の医療人となるために
●歯科医学・医術は科学,歯科医療は文化,歯科医業は文明であることを理解する●「患者の権利」を十分理解する●説明責任(義務)を全うする●コミュニケーションの真の意味を理解する●現在の卒前教育・卒後臨床研修では21世紀に求められる歯科医療はできない●歯学から歯科医学へ,さらに顎口腔医学への移行を積極的に進めよう




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