アドバンスド デンチャー テクニック
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5-₉ 義歯装着から約20年後には上下顎とも歯根破折,う蝕,動揺から多数歯の喪失が認められた. 5-10 上顎は当初のチタンフレームワークをそのまま利用し,全部床義歯形態のオーバーデンチャーへとリフォームした. 装置だけで食い止めることは不可能であり,長期の経過を見据えた場合には追従性のある補綴装置が有利である.中でもオーバーデンチャーは変化への対応がきわめて容易な義歯形態であり,補綴装置の永続性の観点からも有効な治療法といえる. ただし,支台歯切削等の大規模な補綴的介入は,支台歯寿命を短くする危険性があることも,十分に認識しなければならない40).7010).下顎義歯もリフォームを予定したところで,自立度が大きく低下し,通院が困難となり治療が途絶えてしまった. 補綴は装置の装着時が審美的に最も良好であり,術者の達成感も大きいが,10年,20年と年月を重ねる度に義歯の破損,支台歯の喪失,顎堤吸収,人工歯の摩耗,義歯の不適合や回転変位等のさまざまな変化を余儀なくされ,審美的にも不良になっていく.生体の変化を補綴

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