IODとIRPDの疑問を解決 Q&A
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図₁ 遊離端欠損では,インプラント後方の粘膜支持が不要になるため義歯床の短縮化が可能.PartⅡ IRPDを使いこなす   51欠損部後方のインプラント埋入により,義歯床面積を小さく設定できる.またインプラント直上は義歯の応力が集中しやすいため,強度,剛性を高めなければならない. IRPDは強固なインプラント支持を利用することから,粘膜負担を減少できる.特に遊離端欠損ではインプラント後方の粘膜支持は不要になるため,義歯床を短縮させることが可能である(図₁).IRPDの義歯床形態の相違が義歯の負担圧配分に及ぼす影響に関するシミュレーション研究では(図₂),通常の遊離端義歯の負担圧配分は義歯床面積が小さくなるに従い大きな値を示したが,IRPDではほとんど変化が認められなかった6)(図₃).欠損部後方にインプラントを埋入することにより,義歯床面積の大きさに関係なく義歯の回転変位が抑制され,義歯床面積を小さく設定できる可能性が明らかになった. 一方,インプラント周囲が義歯床で覆われると自浄作用が妨げられ,インプラントIRPD設計のポイントは?Q₄A

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