IODとIRPDの疑問を解決 Q&A
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ofklklfkokolFo図₅ バーによるインプラントの一次固定.3個の磁性アタッチメントを使用.上顎は下顎に比較して成功率の低下が推測される.そのため上顎では複数のインプラントをバーで固定し,対合歯からの負担を分散させることが必要.図₄ 左右すれ違い咬合におけるインプラント埋入本数.左右すれ違い咬合は前後すれ違い咬合と比較し,支台歯数の増減で義歯の回転モーメントは変化しないので,対合歯数を考慮し複数のインプラントを用いる.Fl50aa義歯の回転モーメント N=Fl支台歯の抗回転能 n=fkF=対合から受ける力l=義歯の矢状面回転の中心o=義歯の回転軸f=抗回転力(把持力,維持力)k=歯冠の近遠心幅径の和から作用点までの距離bb 一方,左右すれ違い咬合は前後すれ違い咬合と比較して,支台装置による義歯の抗回転力を大きく設計することは困難である.なぜなら,支台歯を近遠心的に連ねた支台歯間線は,義歯の回転軸(図₄-o)とほぼ一致するため,義歯の前頭面回転の中心から力の作用点までの距離(図₄-l)は支台歯数の増減でほとんど変化しない(図-₄).左右すれ違い咬合は前後すれ違い咬合と比較し,支台歯数の増減にかかわらず義歯の回転モーメントは変化しないので,対合歯数を考慮し複数のインプラントを用いる必要がある. また,上下顎においても埋入本数は異なってくる.IRPDもIOD同様,上顎は下顎に比較し成功率の低下が推測される.そのため上顎では複数のインプラントをバーで固定し,対合歯からの負担を分散させることが必要である(図-₅).

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