18よく勉強会で「エビデンス」という言葉を聞きます.「論文ではこんなことが書かれています」と紹介されることが多くありますが,同じ内容でも先生によって違うことを言われることがあります.どのように解釈すればよいのでしょうか?いい質問ですね.歯科の世界に限らず,医学論文では時に似通った研究でも,結果的に全く相反するデータが示されることがあります.勉強会やセミナーでは,決して悪意があるわけではありませんが,時に「エビデンス」を誤用したり,文献の表面的な部分だけを抽出したりすることで,受講生や読者を混乱させてしまうことがあります.Dr.ビギナー:セミナー講師の先生でも,“誤用”してしまうことがあるのですね…….研究者やセミナー講師ではない一般臨床医も「エビデンス」と正しく向き合うことが大事なのでしょうか?エビス先生:そうですね.大学を卒業後,さまざまな媒体を通して学びを深めていくことと思います.書籍や学会,スタディーグループ,同僚や上司などからさまざまなことを学んでいきますが,いずれも一長一短があることに気をつけなければなりません. 特に近年では,SNSからも多くの情報を得る機会が増えています.リテラシーを身につけるためにも,エビデンスに関する勉強を通して,正しい学び方を知っておく必要があると思います. GPでもエビデンスの世界に触れるべき!エビデンスを学ぼう!
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