日本歯科評論2023年1月号
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歯内療法 成功への道シリーズ(当社刊)1 .臨床根管解剖4 .抜髄 Initial Treatment7 .CT 時代の臨床根管解剖2 .根尖病変5 .感染根管治療Retreatment3 .偶発症・難症例への対応6 .治癒に導くエンドの秘訣 これまで「歯内療法 成功への道」シリーズで計7冊を出版してきた.最初の5冊と7冊目は歯内療法の教科書となる内容をご専門の先生方にもご協力いただいて整理してまとめた.そして,6冊目の症例集で,実際の臨床での応用法や現在の到達点を示した.しかし,書物に書いてあることを知識として理解するだけで,それを活かして実行できない「論語読みの論語知らず」という諺(ことわざ)もあるように,知識だけを知っていても,歯科の臨床においてその知識を適切に適用できるとは限らない. 筆者はコンポジットレジンに関する研究で学位を取得したが,臨床における包括的な能力をコンポジットレジンのような塊とたとえると,これまでの7冊の歯内療法に関する知識は「フィラー」にあたり,それらをうまくまとめあげるためには「マトリックスレジン」にあたる要素が必要であると気づいた.また,さまざまな論文などのエビデンスは今後も生まれ続けるので,知識の「フィラー」は増加し続ける.個々の「フィラー」だけでは臨床の場を乗り切ることはできない.そこで実際の臨床の場,患者さん,治療対象の歯などに対峙したときに,それぞれの知識の内容をどのように連携させて,どうやって適用するか,そのための考え方や目の付け方,配慮の仕方などに相当する「マトリックスレジン」が個々の知識を有機的に結びつけるために必要である.新シリーズ「エンドの鉄則」のスタートにあたって

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