MTA アップデート2021-2022
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MTAの現在像と開発動向   13主成分備)マー(モリタ)ジャパン)PC:ポルトランドセメント(ケイ酸カルシウムなど)製品名(国内販売元)製造者YAMAKINBioMTA (Korea)Avalon (USA)Ultradent(USA)製品写真・粉(ホワイト):PC(白色),球状シリカ,ジルコニア・粉(ライトアイボリー):PC(ライトアイボリー),液状シリカ,ジルコニア・液:水(使用者が準・粉:カルシウムジルコニア複合体,炭酸カルシウム,シリカ,アルミナ・液:水・粉(ホワイト):PC(白色),石膏,酸化タンタル・粉(グレー):PC(グレー),石膏,酸化ビスマス・液:水,水溶性ポリ・粉:PC(グレー),水酸化カルシウム,酸化ビスマス,タングステン,硫酸カルシウム・液:水,増粘剤特 徴・球状シリカ添加→硬化時間短縮・ビスマスフリー・ビスマスフリー・化学合成で製造・細粒化で硬化時間短縮・ビスマスフリー(ホワイト)・ポリマー添加→操作性向上(液)・細粒化で硬化時間短縮・増粘剤添加→操作性向上(液)時間は比較的短いが,この状態が硬化完了を意味するわけではない. 長い硬化時間は,外力が加わった場合のセメントの破壊や血液・体液によるセメントのウォッシュアウトなどの懸念を増加させるとともに,覆髄後に即日修復を行うことへの支障となりうる.このため硬化時間の短縮は製品改良の主要な標的となり,多くの製品で改良が謳われている.国内で入手できる粉液タイプの製品では,主として粉末の組成変更により硬化時間短縮が図られている. 石膏はほとんどの粉液タイプのMTA系セメントに凝結時間を延長させるため添加されているが,MTAアンジェラス(ヨシダ)では石膏を添加しないことで硬化時間短縮が図られている.後継製品であるMTAアンジェラスHP(ヨシダ)では造影剤がタングステン酸カルシウムに変更され,色調安定性の向上が図られている(後述).TMR-MTAセメント ミエール(YAMAKIN)BioMTAセメントMTAプラス(茂久田商会)MTAフロー(ウルトラデント

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