萌出障害
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上顎5番の歯胚の捻転歯胚の捻転照上顎5番歯胚の90°捻転が自然解消した症例(101p3症例目)13歳₇カ月.さらに捻転は自然に改善している.15歳₀カ月.₅₅は乳歯口蓋側に90°回転して萌出した.90°の捻転は萌出してしまうと自然に改善しないことが多い.11歳₆カ月.萌出の過程で捻転は改善傾向にある.萌出した段階で捻転が小角度になっていれば,その後さらに改善することが多い.上顎5番7番近心傾斜下顎5番上顎2番上顎1番13歳₇カ月の男児.パノラマエックス線写真で上顎₅番の歯胚は90°捻転している.₉歳11カ月の男児.₅の歯胚は90°捻転している.112   上顎5番の歯胚の捻転 上顎5番の捻転は,パノラマエックス線写真で確認した時に,頰舌側咬頭が横に並7番シザースバイトんで確認できることでわかる.歯胚の発育遅■および萌出遅■を伴うことも多い.上顎5番は歯冠も歯根も扁平で楕円形をしており,小さな角度の捻転であれば,スペース不足だと■在歯に押されて自然に改善することもあるが,90°程度捻転している場合は萌出すると自然に改善はしない.頰舌径と近遠心径の差が大きいため,90°の捻転は歯列への影響が大きく,矯正治療による改善を勧めることが多い.7

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