萌出障害
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詳7番の萌出障害(129p)上顎3番の先天欠如先天欠如34   上顎2番上顎3番上顎7番多数歯15歳2カ月の女児.₃₃は先天欠如であり,CCも残っている.他の歯が永久歯に交換しても乳犬歯は動揺もなく安定している.ここまで残れば,当面は問題なく機能すると考えられる.10歳5カ月の女児.₃₃は先天欠如している.₄₄が永久歯に交換する際にスペース不足から乳犬歯歯根も吸収してしまい,動揺が出て,その後,脱落した.12歳8カ月.左右ともに乳犬歯脱落後に4番が近心移動してスペースは自然解消した.別の問題として₇が近心傾斜し,₆の最大豊隆部に引っ掛かっている.₈の歯胚成長前に解消すべき問題である.乳歯失活低位乳歯上顎7番上顎5番上顎1番叢生による乳歯早期脱落上顎犬歯スペース不足乳歯癒合歯乳歯晩期残存歯牙腫上顎1番上顎3番の先天欠如 左右両側で先天欠如になる症例が,6症例(10本)中4症例と多かった.乳歯が残る症例は多いが脱落することもあり,脱落の有無によって対応が変わる.乳犬歯は乳歯の中では歯根が長く,永久歯交換期に隣在歯により歯根吸収されなければ,成人になっても比較的長期に残存する症例が多い.2

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